コラム

鼻詰まりによる強い頭痛/診療症例10

local_offerコラム
local_offer診療症例

こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。

本日は強い頭痛で受診された患者様のお話です。

患者様の症状
  • 数日前から頭痛がある
  • 頭痛の位置はおでこ
  • 激烈に痛むので怖くなって来た
  • 一か月前に後頭部を強打した

非常に強い痛みなので不安で来たとのことでした。
ご本人も仰っていましたが、副鼻腔炎の疑いが強いと考えられます。
後頭部の強打は恐らく関係ないと思いましたが、念のため頭部全体をMRIで精査しました。

結果は重度の急性副鼻腔炎でした。
尚、一か月前の強打による異常はありませんでした。


副鼻腔炎(蓄膿症)とは?

鼻の中の空洞(副鼻腔)に炎症が起こる病気です。
鼻水や膿が溜まり悪化した状態です。

代表的な症状
・鼻詰まり
・鼻水
・頭痛
・顔面痛
・咳


実はMRIは脳だけでなく鼻の状態も確認することができます。
検査として有用だということが認識され、少し前に保険適用の対象となりました。


こちらがMRIで撮った画像です。
顔を正面から見た状態です。



おでこの副鼻腔が片側だけ白くなっています。
これは鼻水や膿でパンパンの状態です。
ここまで溜まっていると非常に痛むと思います。


副鼻腔炎の治療は吸引で鼻内部に溜まったものを吸い出してもらう事が効果的です。
そこで耳鼻咽喉科に紹介状を作成しご案内しました。

 

また鼻汁が出やすくなるお薬を出し、耳鼻咽喉科での治療までの繋ぎとしました。
痛み止めは持っているとの事で処方しませんでした。


MRI検査は脳疾患と副鼻腔炎を同時に確認できます。
ですから頭の痛みがある場合はMRI検査は良い選択肢です。

ちなみに副鼻腔炎による頭痛は、おでこの頭痛が非常に多いです。
今回の方もおでこでした。詰まっている部分なので押すと痛むこともあります。


記事監修

院長 泉山 仁

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医

35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。



横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科

診療日:月~木曜日、土曜日 午前:9時-13時 午後:15-18時 駐車場あり

〒227-0048 神奈川県横浜市青葉区柿の木台4-7
東急田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分。



初診でMRI希望の方は事前にお電話でご予約ください。


混雑時はお電話に出られない場合があります。
その場合はお手数ですが、数分後に再度お掛け直しください。

電話番号:045-482-3800

TOPへ