帯状疱疹(頭部)

帯状疱疹について

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帯状疱疹は発疹や水膨れが起こる病気
です。原因は水痘・帯状疱疹ウイルスによるもので、免疫力が低下した際に発症しやすい傾向があります。主な症状は違和感、かゆみ、しびれ、痛みです。

痛みはピリピリする、ジンジンする、ズキズキするといった訴えが多く見られます。また、焼けるような感じと仰る方もいます。

殆どの帯状疱疹は特定箇所だけにできます。末梢神経に沿って帯状にできることが特徴です。帯状に発生しているものは複数あっても一箇所扱いです。二箇所以上に出来るケースは稀です。

帯状疱疹の流れ

  1. 痛みが起こる(見た目には変化無し)
  2. 数日後、発疹や水膨れが発生
  3. 抗ウイルス薬で治療
  4. 一週間程度で発疹・水膨れが落ち着く→かさぶたへ
  5. 二~四週間程度でかさぶたが取れる 痛みはしばらく残る場合あり

■帯状疱疹の実例

 
赤みが出始めたばかりの方です。出来始めはただの赤みである事が多く、時間経過と共にボツボツした赤みへ変化していきます。初期の赤みを見つけた際に、時間経過後の写真を見比べて「見た目が違うから帯状疱疹ではない」と誤解する方が多いため、あえて初期の写真を掲載しました。痛む箇所が頭部の場合、髪の毛に隠れていて見落としがちなので、髪をたくしあげて目視で確認してください。


■末梢神経の説明
 
顔の場合は左右それぞれに三つの大きな神経が通っています。赤色が第一枝領域、青色が第二枝領域、緑色が第三枝領域です。帯状疱疹はこのゾーンに沿って症状が出ます。写真の方は三つの場所に赤みが見られますが、全て第二枝領域なので一箇所扱いです。第一枝や第三枝にも見られる場合には複数箇所扱いとなります。

頭の帯状疱疹

帯状疱疹は頭にも起こります。特定箇所が痛む場合は、目視で発疹や水膨れが出来ていないかを確認してください。症状が出始めた直後は見た目に異常は見られません。発疹や水膨れは数日後に出てきます。病院へ掛かる場合は皮膚科が推奨されます。部位が頭部で目視で何も異常がない場合、自分で確認できない場合は、当院での診療も可能です。

帯状疱疹が出来やすい場所は上半身です。胸や背中に出る事が多いですが、顔面・頭部にできる事もあり、その中には頭皮に隠れていて、見えない箇所に帯状疱疹の所見が見られる場合もあります。


帯状疱疹と脳神経外科

帯状疱疹は脳疾患ではありませんが、頭の痛みなので脳神経外科、脳神経内科を受診される方がおります。ですので、皆様の感覚と近い形で配置するのが望ましいと考え、あえて脳の疾患のページに配置しています。

帯状疱疹が頭部に発生した場合、特にまだ発疹や水膨れが出ていない場合は、脳神経外科を受診していただいても構いません。実際に帯状疱疹とは予想せずにご来院される方もいます。少なくとも当院では脳疾患の精査・帯状疱疹の確認の両方を行いますので、安心してご来院ください。


増える帯状疱疹

当院では2021年の下半期から帯状疱疹、帯状疱疹疑いの患者様が増えました。時期的に新型コロナワクチン接種による一時的な免疫力低下を疑いました。そこで該当患者様にワクチンの接種状況を聞いたところ、直近に接種されている方が多くみられました。接種者の帯状疱疹リスクは未接種者と比べ1.8倍との話がありますが、実際にはそれ以上に高まっている可能性があります。

また帯状疱疹は通常50歳以上の方が疑われるものですが、ワクチン接種後は50歳未満の方でも疑いを持った方が良いです。当院でワクチン接種後の帯状疱疹と診断した方には50歳未満の方が多数存在します。

当院では患者様の訴えが「頭の特定箇所が強く痛む」という場合は、該当箇所に斑点や水膨れができていないかを用心してチェックします。頭部は自ら確認しにくい部位のため、患者様は全く帯状疱疹を疑っていないケースで見つかることもあります。また見た目には所見がない場合でも、後々所見が現れる場合があり、疑わしい場合は数日は気にしていただくようにしています。


治療

治療は抗ウイルス薬や痛み止めで対処しますが、帯状疱疹の痛みは痛み止めでは治まらない場合があります。帯状疱疹の痛みは強く、ロキソニンなど汎用性の高い鎮痛剤では役不足感が否めません。尚、発現箇所が顔面の場合は、眼の周辺でなければ通常通りの治療で大丈夫です。眼球周辺の場合は入院になるケースがあります。拡がった場合に視力低下や失明の危険があるからです。

当院では帯状疱疹と判断した場合は、保険を掛けるため皮膚科へ行っていただき確定診断をもらいます。今のところ他の病気と誤診したケースありませんが、皮膚科の医師ではないため万全を期しています。


脳神経外科で見つかる帯状疱疹

当院では毎月1~2人のペースで見つかっています。この傾向は2021年下半期から続いており、以前より増えたままの数で推移しています。お医者様には帯状疱疹の疑いを持つこと、目視で確認する事を推奨していますが、未だ2023年現在においても改善しておらず、他院で見逃された後に当院で見つかるケースが後を絶ちません。医療関係者の方々は以前より増えていること、若年層でも起こりうる状況である事を把握していただければと思います。


記事監修

院長 泉山 仁

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医

35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。



横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
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