閃輝暗点と頭痛

漫画でわかる閃輝暗点

著:ふるえるとり様 https://twitter.com/torikaworks
ご厚意で掲載許可をいただきました。ありがとうございます。


閃輝暗点とは、症状は

閃輝暗点は視野障害が発生します。突然視界がおかしくなります。

症状の具体例
視界の一部が…

・ギラギラする(光の輪のようなものなど)

・ギザギザする(尖った波模様など)

・キラキラする(眩しい、光ったような感じなど)

・見えなくなる(真っ暗になる、真っ白になるなど)

・チカチカする

・ゆがんで見える

・ゆらゆら動く
閃輝暗点の症状は波模様のように動いていることが特徴です。症状が出ている部分は文字が読めないほど視界が悪くなるため、初めて経験する方は非常に不安になるかと思います。また、時間の経過と共に症状の範囲が広くなったり、移動したりします。多くの場合は60分以内に症状が消失します。早い方だと10分程度で消失します。

閃輝暗点は死ぬのか

通常、閃輝暗点は片頭痛(偏頭痛)とセットになっており、以下の流れを辿ります。

脳血管に異常が出る

それが解消される

閃輝暗点が発生する

閃輝暗点の症状が消失する

片頭痛を起こす

基本的には、症状が消失すれば頭痛以外には影響はありません。ですが、稀に脳梗塞や脳腫瘍などの重大脳疾患から閃輝暗点が起こっている場合があります。特に閃輝暗点後に頭痛が発生しない場合は要注意です。


受診すべき状況は


・閃輝暗点後に頭痛がない

・初めて閃輝暗点が起こった

・頻回に閃輝暗点を繰り返すようになった

・いつもと違う視野障害が起きた

・閃輝暗点が一向に治まらない

推奨される診療科は脳神経外科か眼科です。但し眼科の場合は「脳神経外科で検査を」となるパターンもあります。閃輝暗点が脳疾患によるものではないことを確認するためには、MRIやCT等の脳神経外科にある機器で検査を行う必要があるためです。

※脳神経関係の主な診療科は脳神経外科、脳神経内科の二つです。しかし、MRIやCTは全てのクリニックに導入されているわけではありません。そのため検査機器の有り無しを確認してから受診されることをお勧めします。


閃輝暗点と片頭痛の原因

脳の中枢にある血管の収縮や拡張によって、後頭部にある視覚野の血流が一時的に悪化しそれが治ることで閃輝暗点が起こります。また、低血糖や寝不足でも症状が起こりやすいといわれています。明確な原因は解明されていませんが、ストレス、睡眠不足、喫煙、コーヒーやアルコールの摂取、チョコレートやナッツ類の食べ過ぎなどが影響して、脳の血管・縮小が起こると考えられています。

ストレスなどを感じるとストレスから体を守るために体内でカテコールアミンと呼ばれる物質が増加します。カテコールアミンの影響で活性化した血小板からセロトニンが分泌されます。セロトニンによって血管が縮小すると大脳皮質が機能低下して症状として表れます。その後、血管縮小による血流の低下による神経細胞の変化が、神経に作用する物質を放出することで、血管の炎症・拡張が起こり頭部や三叉神経を刺激して頭痛が現れます。

頭痛を伴わない閃輝暗点の場合、脳梗塞や脳腫瘍といった重篤な疾患や身体に何らかの異変が隠れている可能性があります。頻繁に閃輝暗点が起こる、症状で日常生活に支障が出ている、閃輝暗点の後に片頭痛などの症状が無い時などは、医療機関にご相談ください。


閃輝暗点と頭痛

頭痛(片頭痛)を伴う閃輝暗点

頭痛が伴う場合は脳神経外科・脳神経内科を受診しましょう。何らかの前触れとして起こる閃輝暗点は、原因をしっかりと見極めて適切な治療を行う必要があります。人によっては頭痛の他に、手足のしびれ、吐き気、目の奥の痛み、顔面の痛みなどが起こる場合があります。頭痛は無いからと、受診せずに放置することは危険です。横濱もえぎ野クリニック脳神経外科・脳神経内科は頭痛・めまいなどの専門外来で診察・治療を行っております。頭痛や閃輝暗点の症状でお困りの方は、ご相談ください。

頭痛を伴わない閃輝暗点

閃輝暗点にはまれに頭痛を伴い場合があり、その一部は脳梗塞や脳腫瘍が原因の場合があります。閃輝暗点の後に頭痛が起こらない場合は、検査設備のある医療機関を受診しMRIやCTで検査を行う事が大切です。これは閃輝暗点が重大脳疾患の兆候である可能性が考えられるためです。早期発見はその後のご自身の人生に大きな影響を与えます。万が一脳疾患が見つかった場合に後遺症なしで社会復帰できる確率が全然違います。そのため、閃輝暗点後に頭痛がない場合は、最低でも一度は検査をして脳疾患起因でない事を確認しておく事をお勧めします。


症状がある方は脳神経外科・脳神経内科へ

閃輝暗点視野にキラキラ・ギザギザの光の模様が現れる閃輝暗点は、片頭痛の前触れとして現れることがほとんどで、しばらくすると症状は落ち着いていきます。その原因は脳の中枢(多数の神経細胞が集まって大きなまとまりになっている領域)にある血管が縮小・拡張することで血流が一時的に変化して起こると考えられています。そのため、閃輝暗点の症状がある方は脳神経外科・脳神経内科の病院へご相談ください。横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科では、脳の専門医による頭痛やめまいの専門外来を設けています。閃輝暗点の症状がある方は、お気軽にご相談ください。

頭痛のない閃輝暗点でも放置せず、医師にご相談を

閃輝暗点が起こっても頭痛が無いので一過性のものだと放置せずに、医療機関を受診しましょう。頭痛がなくても何らかの原因が潜んでいる可能性があります。閃輝暗点は視野に起こる症状なので眼科と思われがちですが、脳内で発生するためMRIやCT検査に対応した脳神経外科・脳神経内科の病院にご相談ください。横濱もえぎ野クリニック脳神経外科・脳神経内科は、フィリップス社の高性能1.5Tの最新フルデジタルMRIを導入し、精密検査を行っております。


閃輝暗点 Q&A

閃輝暗点や偏頭痛はなぜ起こるのでしょうか?

閃輝暗点は、片頭痛の前触れとして現れる代表的な症状です。脳の中枢の血管が何らかの影響によって収縮・拡張することで症状が起こると考えられています。
ストレスをはじめ、睡眠不足、飲酒、喫煙、チョコレートやナッツ類などが要因となって発症リスクが高まります。

閃輝暗点が起こるのは脳の病気によるものですか?

頭痛が起こらない場合は、脳梗塞、脳腫瘍、一過性脳虚血発作といった重篤な脳疾患が原因で起こっている可能性があります。閃輝暗点の症状が長く続いていたり、繰り返し頻繁に起こる時や暗転がはっきりとしている時などは、脳神経外科・脳神経内科で精密検査を受けましょう。

閃輝暗点の後、どのくらいで頭痛が起こりますか?

個人差がありますが、閃輝暗点は20~30分、遅くても1時間以内には症状が治まり、その後に頭痛が起こります。頭痛以外に、吐き気やめまいといった症状が現れる場合もあります。

頭痛や片頭痛の前兆は、どのようなものですか?

視界にキラキラ・ギザギザの光の模様が現れ、その光が四方に広がったあとに視界が暗く見えなくなります。その後、片頭痛が起こります。

閃輝暗点の治療法を教えてください

閃輝暗点は、原因となる疾患などが無い場合は、特に治療法する必要はありません。
発症の引き金となる過度なストレスや睡眠不足、飲酒、喫煙などを控えるようにしましょう。
また、閃輝暗点の後に頭痛が起こらない場合は、なるべく早めにMRI検査で脳梗塞などの重篤な疾患が隠れていないか調べましょう。
頭痛を伴う閃輝暗点の場合も、頻繁に繰り返す場合は、一度精密検査を受けましょう。

閃輝暗点の治療薬はありますか?

閃輝暗点に対する治療薬はありません。片頭痛の予防として、塩酸ロメリジンや片頭痛が起こった時に服用するイミグランなどの治療薬はあります。

閃輝暗点の視野の見え方を教えてください

光る点が視界の中心に表れて、視野の右半分または左半分に偏って、だんだんと拡大していきながらギザギザした形となって視野が次第にさえぎられていきます。


即日MRI検査、結果説明が可能です

閃輝暗点の診療実績

当院の閃輝暗点の診療実績は豊富です。
その理由は閃輝暗点の情報発信を積極的に行っている為、患者様が集まってくるからです。
※このページ以外にも閃輝暗点に関する記事を複数書いています。
2022年に閃輝暗点で当院へ来られた患者様は約90人です。脳神経クリニックではかなり多い数だと思います。

「思い立ったらすぐ検査」が可能です

当院ではMRI希望の方は、初診でもご予約を承っております。そのため、当日のご予約、当日のご来院が可能です。
もし当日枠が埋まっていても、殆どの場合翌日には検査が可能です。
ご来院の際は、事前にお電話にてお問い合わせください。
電話番号:045-482-3800

1回のご来院で全てが終わります

1回のご来院で診察、MRI撮影、結果説明の全てを行います。
大病院でのMRI検査は診察、検査、結果説明と3回通う事も少なくありませんが、当院では何度も通う必要はありません。
※より詳しい所見を必要とする場合、MRI以外の検査を行う場合は例外があります。

◆閃輝暗点で受診される場合◆

継続的な受診は必要ありません。基本的には初回のご来院のみで終了となります。

但し、以下のケースは複数回ご来院いただく場合がございます。
・脳疾患が見つかった場合
・脳に気になる所見があった場合
・採血を行い検査結果のお伝えが後日になる場合
・薬の処方等で症状の変化を確認したい場合


 

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
診療日:月~木曜日、土曜日 駐車場あり

〒227-0048 神奈川県横浜市青葉区柿の木台4-7
東急田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分。

初診でMRI希望の方は事前にお電話にてご予約ください。
当日のご予約も可能です。
閉所恐怖症の方は必ず事前にお伝えください。
 
混雑時はお電話に出られない場合があります。
その場合はお手数ですが、数分後に再度お掛け直しください。

電話番号:045-482-3800
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