動脈硬化から脳梗塞を引き起こす糖尿病
知らないうちに進行する糖尿病
他の生活習慣病と同様に糖尿病も自覚症状に乏しく、かなり進行するまで気付かないことがあります。深刻な合併症を起こしてはじめて気付くこともあります。健康診断で数値の異常を指摘されたら、すぐに受診して適切な治療を受け、定期的な検査によって状態の変化を確かめながら動脈硬化や合併症を起こさないようにコントロールすることが重要です。特に高血圧や脂質異常症など他の生活習慣病を合併している場合には脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクが大幅に上昇しますので、より厳格なコントロールが必要になります。
食事・運動をはじめとした生活習慣の改善を続け、必要があれば適切な薬物療法を行って血糖値・血圧・血中脂肪・適切な体重を維持し、糖尿病の三大合併症である網膜症・腎症・神経障害、そして動脈硬化による脳梗塞・心筋梗塞のリスクを抑えましょう。
糖尿病リスクの高い方
- 男性は40歳以上・女性は50歳以上
- 糖尿病の血縁者がいる
- 肥満している
- 歯周病がある
- 1日に1食か2食しかとらない
- 運動不足
- ジュースや炭酸飲料、スナックやお菓子をよく食べる
糖尿病の治療法
なお、糖尿病の薬物療法では、内服治療だけでなくインスリン療法を行うことがあります。インスリン療法はインスリンを注射で血中に入れる治療法で、細胞がブドウ糖を適切に吸収できるようにします。