下記に、該当する症状はありますか?ご一緒に後頭部頭痛の原因に見当を付けましょう。
突然の激烈な頭痛
くも膜下出血の疑いがあります。
くも膜下出血とは?
脳の血管が破裂し、くも膜の下に血が溜まる病気です。脳動脈瘤が破裂すると起こります。動脈瘤=脳血管にできるコブです。強烈な頭痛があり、金属バットで殴られたみたいと仰る方もいます。命の危険があるので、直ちに救急車を呼んでください。尚、前兆症状は首の痛みが挙げられます。
強い頭痛や首の痛み
椎骨動脈解離の疑いがあります。
椎骨動脈解離とは?
首を通る血管の膜が裂けたり、剥がれてしまう病気です。血管が裂けることにより偽腔と呼ばれる、本来の血液の通り道とは違った道ができます。発症中はくも膜下出血や脳梗塞のリスクが飛躍的に上がります。
締め付けられるような痛み
緊張型頭痛の疑いがあります。
緊張型頭痛とは?
締め付けられるような鈍い痛みが起こります。身体の緊張・ストレス、姿勢の悪いスマホやパソコンの使用などが主な原因です。運転は同じ姿勢を保つことで筋肉が強く緊張するため、緊張型頭痛を起こしやすいとされています。最も多いタイプの頭痛で、全頭痛の7割以上を占めます。
ズキンズキンする痛み
偏頭痛とは?
頭の左右、どちらかが脈打つようにズキンズキンと痛くなります。原因は脳血管の急激な拡張で、それによって三叉神経が刺激されて炎症物質が発生し、痛みを起こします。片頭痛とも書きます。緊張型頭痛より痛みが強い傾向があり、生活に支障が出やすいです。
局所的にジンジン、ジリジリ痛む
後頭神経痛の疑いがあります。
後頭神経痛とは?
頭皮に起こる神経痛です。局所的にジンジン、ジリジリと痛みます。敏感な状態になると後頭部周辺を軽く触るだけ痛みを感じる事があります。神経痛と言いますと治りが悪い印象がありますが、後頭部頭痛は比較的治りやすい神経痛です。
局所的な痛み 赤い斑点・水膨れ
帯状疱疹の疑いがあります。
帯状疱疹とは?
帯状疱疹は局所的な痛みや発疹・水膨れが起こる病気です。原因は水痘・帯状疱疹ウイルスによるもので、免疫力が低下した際に発症しやすい傾向があります。末梢神経に沿って帯状にできることが特徴です。帯状に発生しているものは複数あっても一箇所扱いです。
いずれの頭痛も、放置せず受診する事をお勧めします。
ご自身で調べるという事は、下記に該当するからです。
- 後頭部痛の原因を知りたい意識があるから
- 症状が重いか、不安があるから
問題は早めに解決しておきましょう。ただの緊張型頭痛でも、慢性化すると治るまで時間が掛かります。
推奨する受診先は、以下の条件です。
- 脳神経外科、または脳神経内科
- クリニックでOK
- MRIかCTのあるクリニック
尚、一番近いところなど安直な理由で行き先を決めないでください。理由は命に関わる病気の有無を見極めるからです。
詳しい病院の選び方は下記リンクをご参照ください。
記事監修
院長 泉山 仁
・横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
・日本脳神経外科学会専門医
・日本脳卒中学会専門医
平成27年 市が尾カリヨン病院 病院長
平成29年 青葉さわい病院 副院長
令和元年 横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 開業
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分
診療:要予約制 診療日:月~木曜日、土曜日
初診でMRI希望の方は事前にお電話にてご予約ください。
当日のご予約も可能です。
電話番号:045-482-3800