コラム

MRIの仕組み どうして体内が映る?

local_offerMRI検査
local_offerコラム

◆身体の中にある様々な組織

脳や脊髄、筋肉、脂肪、血管、肝臓、腎臓、その他にもたくさんの組織が存在します。
これらを映し出す手段の一つとしてMRIが存在しています。


◆脳の組織を代表例

・灰白質(脳神経が集まっている場所)
・白質(脳神経の情報伝達する場所)
・脳梁(左右の大脳間の情報伝達をする)
・脳室(脳脊髄液が溜まっている場所)

他にも多数の組織で構成されています。


◆体内を映し出す仕組み

上記の脳のほぼすべての組織には水素が含まれています。
MRIはこの水素の原子核の動きを画像化しています。

脳を構成する灰白質と白質では水素原子核の動きは異なります。
また正常な組織と病的な組織でも異なります。


◆MRIが色の濃淡を出せる仕組み

MRIは各組織の水素原子核の動きの違いを画像化しています。
この動きの違いの情報を得るタイミングを変えることで、異なるコントラスト(色の濃淡)の画像が得られます。


◆MRIの検査時間が長い理由

MRI検査の時間が長いのはコントラスト異なる画像を別々に取得するためです。
撮影部位によって時間は異なります。
脳の撮影では10分~20分程度が一般的な所要時間です。


◆MRIの撮影技法

MRIで得られる主なコントラストは臓器の形や一部の出血を観察する
T1強調画像、組織の変化を観察するT2強調画像、脳梗塞を早期に指摘可能なDWI、血管を立体的に表示できるMRA、その他にも様々な画像が取得できます。
現在のこの瞬間もMRI装置を提供するメーカーやMRIの研究者により新たなコントラストを持つ検査方法が開発されています。


◆実際の画像

T1強調画像は水は黒く、脂肪は白く映ります。
T2強調画像は水も脂肪も白く映ります。

T2は腫瘍や炎症、浮腫といった病変の識別に長けています。
T1は脂肪や出血を発見できます。両方の画像を使って大きさや種類、出血箇所などを見抜きます。


FLAIR画像です。T2画像から液体の表現を抑制した画像となります。
ある程度時間の経っている病変や、閉塞血管などを抽出するのに役立ちます。


記事監修
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 診療放射線技師

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
診療日:月~木曜日、土曜日 駐車場あり

〒227-0048 神奈川県横浜市青葉区柿の木台4-7
東急田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分。

当院の特徴を知りたい方はこちらをご覧ください。
当院の口コミが読みたい方はこちらをご覧ください。


初診でMRI希望の方は事前にお電話にてご予約ください。
当日のご予約も可能です。

 
混雑時はお電話に出られない場合があります。
その場合はお手数ですが、数分後に再度お掛け直しください。

電話番号:045-482-3800
TOPへ