頭痛

     
緊張型頭痛の治し方 即効ではなく根本的な解消へ

こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。

本日は緊張型頭痛の改善方法についてです。
まずは本題の前に簡単に説明をします。

緊張型頭痛とは?

日本人が最も多く悩まされている頭痛です。代表的な症状は「締め付けられる」「頭に重いものが乗っている」ような痛みです。浮遊感のようなめまいを感じることもあります。ズキズキする拍動のような痛みを起こすことは殆どありません。じんわりとした頭痛が続きます。原因として一番多いのが、筋肉の緊張です。猫背やストレートネック、巻き肩といった症例がよく合致します。

緊張型頭痛の割合は?

全頭痛のうち7~8割が緊張型頭痛と言われています。当院の体感ではそれ以上に多いと感じます。圧倒的に緊張型頭痛の方が多く、時々偏頭痛の方がいたり、混合頭痛であったりします。国民病と言って良いほど該当者の多い頭痛なのです。

 

緊張型頭痛の治し方は?

今回は一般的な記事とは少し違う視点で考えます。

まず緊張型頭痛は薬が効きます。飲み薬、貼り薬共に著効です。ですが、勘違いしてはいけない事があります。それは痛みの根本原因を治したのではありません。言うながらば一時的に解決したにすぎません。

  • 頭痛の根本原因を治せるか?

即効は無理にしても、時間を掛けて改善していくことは可能です。例えば、ストレートネックの場合骨ごと曲がっていますが、若い方の場合、半年や一年という期間を掛けると、徐々に改善していく場合があります。当院でもいくつもの改善症例を見ています。ですが、継続して良い姿勢を心掛けるというのは、それなりの難易度があります。スマホやパソコンに触れることが当たり前の現代では、どうしても姿勢の悪い状態が続きがちです。

  • そうは言っても・・・

それでも、少なくとも「今以上に悪化させないようにする」という心構えは大切です。緊張型頭痛はじわじわと、それでいて確実に生活の質(QOL)を落とします。生涯に渡り影響しうる問題です。最悪でもこれ以上は悪化させない事が重要なのです。


治し方は沢山の方法が紹介されていますね。
ツボを押す方法、矯正器具を付ける方法、姿勢改善の方法など、、

さて問題です。

一番大事な事は何だと思いますか?

正解は継続する事です。


そういうわけで今回は続けられる、簡単な方法を紹介します。

姿勢の改善方法

 

  1. 背筋を伸ばす
    ⇒お腹を突き出すのではありません。胸を突き出すようなイメージです。過度に意識するのではなく自然な範囲で行ってください。

  2. 肩を拡げる
    ⇒肩を拡げると肩の骨が後ろに下がるのがわかると思います。これが巻き肩や猫背に対して有効です。

  3. 首の位置を戻す
    ⇒顔の位置が前にある方、顔が首に自然と座るようにしてください。前屈みになりがちだと、ストレートネックの原因になります。

ポイントはあくまでも自然に、その姿勢を癖にする事です。不自然に姿勢を正すと間違った姿勢になったり、気を抜くと元の姿勢に戻ってしまいます。

姿勢の改善以外にできる事

 

  1. お湯に浸かる
    シャワーだけでなく浴槽に浸かることをお勧めします。お風呂は必ずしも高温である必要はありません。多少温めでも長時間浸かれば身体は温まります。

  2. ストレッチをする
    難しいものをやらなくても効果はあります。例えば一時間に一回、30秒だけ肩を回すとかでも良いです。

  3. 身体を冷やさない
    身体が冷えるとコリが悪化します。特に冷房が直接当たるような環境の場合は、肩や首に何かを羽織るだけでも違います。

  4. 目を温める
    眼精疲労に効きます。薬局に売っているホットマスクでも良いですしアイマッサージャーもお勧めです。マッサージャーの場合、ほぐしも入るのでより効果的です。

  5. 枕を気遣う
    寝ている時間は非常に長く、その長時間を共にするのが寝具です。相性の悪い枕は頭痛を引き起こします。寝起きから身体がバキバキの方は枕替えを検討してください。

特に意識した方が良い方

  • 緊張型頭痛が月に2回以上起こる
  • お腹の上に筋ができる(前屈みのせいで)
  • 肩こりが酷い


記事監修

院長 泉山 仁

・横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
・日本脳神経外科学会専門医
・日本脳卒中学会専門医

平成27年 市が尾カリヨン病院 病院長
平成29年 青葉さわい病院 副院長
令和元年 横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 開業

 
 
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科

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