コラム

頭痛が起きた時にやるべき事は?

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こんにちは。
脳神経外科、脳神経内科の横濱もえぎ野クリニックです。

本日は【頭痛が起きた時にやるべき事】を書いていきます。

このページの内容は動画でもご覧いただけます。


その1.頭痛が起こったら

まずは痛みの強さを確認します。

  1. ・激烈な痛み
    ・何度も吐く

    →くも膜下出血など危険な脳の病気の可能性があります。すぐに救急車を呼んでください。

  2. ・生活に支障のある頭痛
    ・いつもと違う頭痛
    ・痛みの強い頭痛
    ・悪化傾向にある頭痛

    →クリニックを受診してください。推奨はMRIかCTのある脳神経系クリニックです。

  3. ・軽度の頭痛
    →安静にして改善するなら様子を見ましょう。繰り返す場合はクリニックへ。

その2.頭痛以外の症状がないか

以下の症状がある場合、すぐにクリニックを受診してください。

運動障害
・身体の片側の力が入らない
・箸や茶碗を落とす
・歩行時に傾く

感覚障害
・身体の片側がしびれる
・身体の片側の感覚が鈍くなる

視野障害
・物が二重に見える
・視野(見える範囲)が狭くなる

言語障害
・言葉がうまく出ない
・呂律が回らない

バランス障害
・ふらつく
・めまいがする
・足元がフワフワする

その他
・嘔吐
・意識障害

尚、脳の病気は必ずしも頭痛があるとは限りません。頭痛が無く上記の症状だけが出る事もあります。例えば脳梗塞は、殆どの患者様に頭痛が起こりません。身体の左または右半分の異変で気付く方が多いです。

その3.頭痛は何科へ行くべきか

脳神経外科や脳神経内科が推奨されます。診察では脳の中の状態を知ることはできません。検査機器を用いて調べる必要があります。脳の検査に適した機器はMRIかCTです。よって、MRIかCTのある脳神経外科、脳神経内科へ行きましょう。

頭痛診療で最初に行うべき事は、危険な頭痛(命にかかわる頭痛)であるかを確認する事です。その条件を満たすベストな選択肢が、検査機器のある脳神経外科、脳神経内科クリニックなのです。

受診前には必ずMRI、CTの有無を確認してください。特に脳神経内科のみを標榜する場合は設置の無いケースがよくあります。

その4.頭痛の種類を知る

①.緊張型頭痛
・圧迫感や締め付けられる痛み
・じんわりとした痛み

痛み:軽度から中等度
原因:ストレス、疲労、肩や首のこり、目の疲れ、姿勢の悪さ、飲酒、喫煙など
最も一般的な頭痛です。全頭痛のうち約70~80%を占めます。
ご家庭での治療:疲労部分を温める

②.片頭痛(偏頭痛)

・ズキズキする痛み
・頭の片側の痛み
・動くと悪化する
・吐き気を伴うことがある

痛み:中度以上 
原因:光、音、におい、気圧の変動、体質、ストレス、疲労、特定の食べ物・飲み物
全頭痛のうち約10%を占めます。若い女性に多いことが特徴です。
ご家庭での治療:痛む部分を冷やす

③.群発頭痛
・片側の目の強い痛み
・30分~60分程度の短時間
・連日起こる

痛み:高度
原因:不明瞭、遺伝的要因や体質という説
全頭痛のうち1%以下の稀な頭痛です。

④.薬物乱用頭痛
・頭痛が起こりやすくなる
・頭痛を感じやすくなる
・痛み止めが効きにくくなる

痛み:軽度~中度
原因:頭痛薬の乱用(1月に15回以上、月10回以上が2カ月以上)
全頭痛のうち約1%~2%を占めます。

⑤.脳疾患による頭痛
・頭痛以外の症状も出る
痛み:軽度~高度
原因:くも膜下出血、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫など
全頭痛のうちの一部です。

薬物乱用頭痛は全体で見ると極僅かですが、受診される方の中ではもっと割合が高くなります。また緊張型頭痛と片頭痛を併発し混合型頭痛となっている方も見受けられます。

頭痛が慢性化している場合、自己判断での治療は上手くいかないケースが多く、薬物乱用頭痛へと発展するパターンが見受けられます。頭痛の治療は信頼のおける医師に任せ事をお勧めします。

 

その5.自分に効く薬を見つける

診察では頭痛の種類に目星をつけて、その頭痛に効く薬を処方します。その薬が効いたかどうかを参考に、今後の治療方針を決めます。何が効くかを把握する事で、どの頭痛かの検討材料になりますし、いざという時に頼れる薬になります。

例えば片頭痛薬は片頭痛の患者様は効きます。特に前兆~出始めの段階で飲めばよく効きます。しかし、緊張型頭痛の患者様には効きません。片頭痛の方のための薬だからです。

また患者様とお薬の相性もあります。ロキソニンとイブは有名な痛み止めです。実はこの2つはNSAIDsと呼ばれる種類で、同じ分類になります。その為、本来は同じ効きめが出るはずですが、片方がよく効くと仰る患者様がおられます。これが相性です。

その6.根本的な原因を探る

その5まではクリニックが面倒を見てくれますが、それだけでは根本的な解決になりません
※脳疾患の否定のみで、頭痛の種類と治療には触れないクリニックもあります。

痛み止めはよく効きますが完治はしません。つまり、一時しのぎです。原因を解決しなければ、また頭痛が起こります。ですから、ご自身で頭痛の原因を考え、その原因を取り除く必要があります。

例えば緊張型頭痛であれば、首が前に出ていたり、巻き肩になっているケースが多々見受けられます。前屈みの状態でスマホを見ることをやめる。意識的に腰を立てる。といった方法が頭痛の改善に繋がります。

また見逃しがちな原因として、メンタルからくる頭痛が挙げられます。これは心の病の方に限らず普通の方にも当てはまります。仕事や家庭での精神的負荷はその代表格です。

当院でも検査ができます

当院は横浜市青葉区にある脳神経外科・脳神経内科クリニックです。田園都市線藤が丘駅から徒歩8分です。検査機器はMRIです。当院では正直にお役に立てるケースとお役に立てないケースをお知らせしています。患者様の目的に応じて最適な病院を選んで欲しいからです。

お役に立てるケース

  • 普段頭痛が起こらない方の頭痛
  • 痛み止めが効かない頭痛
  • いつもと違う頭痛
  • 原因がわからない頭痛
  • 頭痛で病院へ行ったことがない

お役に立てないケース

  • 頭痛で3箇所以上病院を回っている→頭痛専門の病院へ
  • 頭痛が慢性化していて中々治らない→頭痛専門の病院へ
  • 偏頭痛で治療に困っている→偏頭痛注射を行う病院へ
  • メンタルからくる頭痛→心療内科、精神科へ
  • 頭痛薬の処方のみを希望→かかりつけ医へ

ご来院を希望される方は、事前にお電話でご予約ください。

お勧めの時間帯は朝一番です。混雑時の滞在時間は平均3時間程度ですが、朝一(午前8:30前後、または9:00)で来られる患者様は1時間半ほどでお帰りになられます。

記事監修

院長 泉山 仁

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医

35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。


横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
診療日:月~木曜日、土曜日 駐車場あり

〒227-0048 神奈川県横浜市青葉区柿の木台4-7
東急田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分。

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初診でMRI希望の方は事前にお電話にてご予約ください。
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電話番号:045-482-3800
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