コラム

「頭痛が…でも病院は嫌だ」という方へ

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こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。

今日は頭痛だけど病院へ行きたくないという方へのお話です。

何故病院へ行きたくないのか?

よくお聞きする理由
  • 行くのが面倒
  • 検査が怖い
  • お金を使いたくない
  • 病院の診療時間中に行けない
病院へ行くのが面倒

お気持ちはよくわかります。初めの一歩が一番腰が重いですよね。しかし、気になるなら行くべきです。自分の気持ちは最も正直な指標です。ですから「病院へ行った方がいいかも」と思った時が行き時なのです。そう思うという事は、頭痛に不安があるか、頭痛で負担を感じている、またはその両方なのです。ずっと頭痛が続いている、いつもと違う頭痛がある、頭痛の痛みが強いといったケースは十分受診すべき状況です。


検査が怖い

これまでにMRI検査を受けたことがない方、閉所恐怖症の方にとってはハードルに感じる方もいらっしゃいます。どんな検査かわからない、怖い思いをするんじゃないか?という不安があると思います。ですので、簡単に説明します。

1.検査は少し狭いところで10分~15分ほどじっとしていただきます。
2.やや大きな音が出ます。集合住宅で上下階が工事している時ぐらいの音量です。
3.身体に何かを刺したり、負荷をかけたりということはありません。

検査が初めてという方の場合は大抵は杞憂に終わります。そこまで心配する必要は無かったというケースがほぼ100%です。参考までに、当院で検査を受ける方のうち約1/3は途中でウトウトしてくるか、寝ています。検査を途中でギブアップされる方は皆無です。但し、閉所の方には稀に撮れない人もいらっしゃいます。当院には他院で検査が出来なかった方が、評判を聞いて集まってきています。解決法の一つとして、うちのような病院で検査を受けてみるという選択肢があります。当院では映像と音楽が流れる珍しいMRIを設置しています。初めてのMRIや閉所恐怖症の方に好評です。

お金を使いたくない

金銭面の理由から病院へ行きたくない方もいると思います。ざっくりですが、どれぐらい掛かるのかを書きます。3割負担の患者様を想定します。

例1
検査機器のない脳神経内科を受診した場合、初診で薬のみの場合は1,000~1,500円程度です。
薬代は別途となります。これに検査が付随する場合は値段が変わってきます。

例2
MRIのある脳神経外科を受診した場合、初診で6,000~15,000円程度です。検査機器や実施する機器の性能によって値段の上下があります。

値段自体は保険点数によって定められており、各病院が自由に決められるわけではありません。ですが、やる検査の内容と検査機器によって値段が変わるため、行く前にどれぐらい掛かるのかを聞いておくのが無難です。ちなみに当院の場合は初診でMRI検査のみの場合は約8,500円です。追加でエコー検査が加わると約10,000円です。

頭痛の原因が既にわかっている場合以外は、検査機器のある病院への受診をお勧めします。ですが、金額的な問題であれば検査機器のない内科や脳神経内科を受診するという選択肢もあります。但し、この場合は簡易的な診療になります。頭痛の原因は問診から想像するか、とりあえず痛み止めを出して経過観察といった形です。頭の中を調べることはできない為、精査という面では最善とは言えませんのでそれは把握しておいてください。


病院の開いている時間に行けない

これは非常に難しい問題です。日曜日や祝日に開いているクリニックは殆どありません。休日に受診したい場合は、探していくしかないためかなり遠方になる可能性があります。また平日も18時や19時には閉まりますので、お仕事で行けないという方には厳しいかと思います。
休日急患診療所に行くという選択肢もありますが、あくまでも急患に対応するためのものであり、頭痛の患者様が行くには不適切です(激烈な頭痛の場合は別です)。現実的には平日に半休なり、早退をして普通のクリニックへ行くしかないです。遅めに行かれる場合は最終受付時間を聞いてから行ってください。例えば診療時間上は18時までと書かれていても、検査をする方は17時が最終受付といったケースはよくあります。尚、当院ではこのような患者様に少しでも対応できるように、土曜日も通常通り18時まで開けています。

 

頭痛の受診は検査機器のある病院が良いのですか?

はい、検査機器のある病院を推奨します。その理由が知りたい方は下記をご覧ください。
なぜ頭痛でMRIを撮るのか?その目的は?


通常、頭痛の診察はこのような流れとなります。

頭痛の原因が脳の病気ではない事を確認する

頭痛の原因と思われるものを探る

改善に繋がる方法や適切な薬を提案する

実は頭の中を調べる事は、少し前までは非常に難しい事でした。今のような検査体制が整ったのはここ20年、30年の話です。それ以前は造影剤を使ってレントゲンの血管撮影で無理やり映すという手法しかありませんでした。これは今のMRIやCTで得られる状況とは雲泥の差があります。


かつて日本人の死因の1位は脳血管障害でした。しかし、現在では4位まで落ちています。

現在の死因のベスト3は 1位:悪性新生物(がん) 2位:心疾患 3位:老衰 となっています。


順位が改善した理由には、以下の要因が挙げられます。

1.降圧薬(血圧を下げるお薬)の登場
2.MRIやCTによる検査精度の向上
3.手術等の治療法の発達


現在の日本は脳の検査が気軽に受けられる環境が整っています。国民一人あたりのMRIの設置数では世界トップクラスです。大きな病院へ行かずとも、町のクリニックで検査ができます。しかも、クリニックだからといって検査機器の性能が劣っているわけではありません。この恩恵を受けないのは勿体ないです。数千円~1万円程度の出費で、精度の高い検査が出来るのです。

体内を映す機械という点で、レントゲンを引き合いに出す患者様がおられますが、レントゲンとは出来る事、映せるものの精度が全く異なります。検査を行う事で、早期発見に至り助かる患者様が沢山います

また普通に生きている中で、脳の中を調べるという事はそうそうありません。一度ぐらい検査をしてもバチは当たらないです。それだけの価値はあります。何より安心感が違います。患者様は不安と心のモヤモヤを抱えて来院されるので、悪い病気ではないとわかるだけでも心の負担が軽くなります。

尚、MRIやCTは頻繁にやる検査ではありません。気になるなら1年に1回やろうかというレベルであり、若い方で検査上懸念点がなければ、その一度きりで大丈夫というケースが多いです。既に頭痛の原因が確定している患者様も症状に変化がなければ、頻回にMRIをやる必要はありません。

貴院にはMRIがあるので、贔屓に書いていませんか?

いいえ、全く忖度はありません。自分の家族や仲の良い友人、知人が頭痛で困っていたら、自信を持ってMRI検査を薦めます。やる価値がある検査だとわかっているからです。

そうなると「どれぐらい脳に問題が見つかるのか?」という疑問を持つ方もいると思います。答えは「結構見つかります。」当院のような普通のクリニックレベルでも、毎週何人も見つかります。但し、全員が大きな病院へ送らねばならない状況ではありません。経過観察で済む場合もあります。

脳梗塞に関しては過去形で起こっていた事が見つかる患者様も含めると、月に20人、30人といった数が見つかります。「脳疾患は他人事ではない」というのが実情です。

尚、脳の検査はCTとMRIどちらが良いか?についてはMRIを推奨します。理由はこちらの記事で説明しています。
MRIとCTの違いとは?脳の検査はどっちが良い?

記事監修

院長 泉山 仁

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医

35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。


横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
診療日:月~木曜日、土曜日 駐車場あり

〒227-0048 神奈川県横浜市青葉区柿の木台4-7
東急田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分。

当院の特徴を知りたい方はこちらをご覧ください。
当院の口コミが読みたい方はこちらをご覧ください。


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当日のご予約も可能です。

 
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その場合はお手数ですが、数分後に再度お掛け直しください。

電話番号:045-482-3800
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