後頭部頭痛への対処法|ありふれた頭痛と危険な症状

「最近、後頭部の痛みが気になるけど、大丈夫かな?」と、症状が気になり始めていませんか。

後頭部の頭痛は、放置しておけばくも膜下出血や椎骨動脈解離(ついこつどうみゃくかいり)など、大きな疾患につながる可能性があります
しかし、その一方でありふれた頭痛(命の危険はない頭痛)も沢山存在します。

では、後頭部の頭痛が気になる場合、病院に行くべき判断基準や対処法などはあるのでしょうか。
後頭部の頭痛には病院に行くべきかどうかの判断に役立つヒントがあります。

本記事では、後頭部の頭痛への対処法を受診前の判断に役立つヒントとして解説します。       



危険ではないことが多い後頭部頭痛の原因

① 緊張型頭痛(最も多いタイプ)

後頭部の痛みで 最も多いのが筋緊張型頭痛 です。
長時間のデスクワーク、スマホのうつむき姿勢、ストレスなどによって、首〜肩の筋肉がこわばり、血流が低下することで起こります。

典型的な症状

  • 後頭部が重い、締め付けられるように痛む

  • 首や肩のこりを伴いやすい

  • 長時間同じ姿勢のあとに悪化する

  • 温めると軽減しやすい

筋緊張型頭痛は命に関わることは極めて少なく、生活習慣や姿勢の改善で良くなることが多いです。


② 後頭神経痛

首の後ろから頭の後ろに伸びる「大後頭神経」「小後頭神経」という神経が刺激されて起こる痛みです。

症状の特徴

  • 「ピリッ」「ビリッ」とした電気が走るような痛み

  • 一瞬強く痛むが、持続は短い

  • 首を動かしたときや押したときに痛みが誘発されることがある

  • ストレスや姿勢不良で悪化する

こちらも危険性は低く、多くの場合は一週間~二週間程度で改善します。




③ 姿勢の悪さ(ストレートネックなど)

パソコン作業やスマホを長時間使う姿勢が原因で、首の骨(頚椎)の湾曲が減り、「ストレートネック」になっているケースはよくあります。

症状の特徴

  • 後頭部〜首にかけての鈍い痛み

  • 首を後ろに倒すと痛みが出る

  • 肩こり・首こりを伴いやすい

  • 長時間の作業後に悪化

姿勢改善や枕の見直しで軽快することが多いです。



④ 眼精疲労による頭痛

目の使いすぎにより、首〜後頭部の筋肉が緊張して痛みが出ることがあります。

疲れ目に伴いやすい症状

  • 後頭部の重だるい痛み

  • 目の奥の痛み

  • 夕方〜夜に悪化しやすい

  • パソコン作業や読書後に出やすい

ブルーライトの多い環境や姿勢の悪い状態が続くと起こりやすく、休憩やホットアイマスクで改善することが多いです。


⑤ 偏頭痛(後頭部に出ることもある)

偏頭痛はこめかみの痛みが代表的ですが、後頭部に痛みが出るタイプも存在します。

後頭部型偏頭痛の特徴

  • ズキズキと脈打つように痛む

  • 吐き気や光・音に敏感になる

  • 安静にすると楽になる

  • 月経や気圧の変化で悪化することがある

命に関わる病気ではなく、生活リズムや薬物治療で改善可能です。




⑥ 寝違え・筋膜の炎症

睡眠時の姿勢や急な首の動きで、首〜後頭部の筋膜が炎症を起こして痛むことがあります。

特徴

  • 朝起きたときから痛む

  • 首を動かすと鋭く痛みが出る

  • 数日で自然に改善することが多い

これも一般的で、危険性はほとんどありません。



次に危険な頭痛について説明します。

 

後頭部が痛いときの病院に受診すべき4つの症状 

後頭部の痛みを感じた場合は、現在の頭痛の症状から病院(脳神経内科・脳神経外科)に受診すべきかどうかの判断をおすすめします。
症状によっては、脳梗塞やくも膜下出血などの重大な脳疾患の発見に繋がるでしょう。

 

後頭部が痛いとき、まずは次の症状に該当するかどうか確認してください。

  • 後頭部頭痛の症状1 今まで感じたことのない頭痛

  • 後頭部頭痛の症状2 昨日より今日とだんだん悪化する頭痛

  • 後頭部頭痛の症状3 吐き気や手足の動きにくさをともなう頭痛

  • 後頭部頭痛の症状4 発熱をともなう頭痛

後頭部頭痛

 

症状1:いままで感じたことのない激しい頭痛 

後頭部が痛いときは、その痛みが「いままで感じたことのない激しい頭痛かどうか」という判断が必要です。いままで感じたことのない痛みとは、経験したことのない激しい頭痛が該当します。

激しい頭痛の場合は、脳の病気が考えられます。例えば、脳出血やくも膜下出血、髄膜脳炎などの重大疾患の症状です。状況によっては、意識を失うケースもあります。

何らかの疾患に繋がる前兆となる頭痛は、二次性頭痛と診断する場合があります。二次性頭痛は、脳神経外科による見解では頭痛を訴える患者18%が該当している状況です。
出典 :頭痛の診療ガイドライン2021

要するに、受診した2割弱の患者さんは、脳疾患の前兆となる二次性頭痛だと考えられます。急に起こる頭痛の場合は、脳出血の可能性も考えられます。当院の「脳出血」について解説しているページを参考にしてください。
脳出血の原因・症状

脳出血

 

症状2:昨日より今日とだんだん悪化する頭痛 

後頭部の頭痛では、いきなり激しい痛みを感じるものではなく、昨日より今日とだんだん悪化する症状も当てはまります。昨日より今日の頭痛のほうが痛い場合は、徐々に痛くなり悪化していくケースです。

後頭部の頭痛が徐々に悪化していく場合は、前述した二次性頭痛の可能性があります。二次性頭痛では、脳出血やくも膜下出血などの命にかかわる疾患かもしれません。早めの受診が必要です。

※下記のページで、くも膜下出血の症状について詳しく解説しています。
くも膜下出血の前兆・原因

くも膜下出血

 

症状3:吐き気や手足の動きにくさをともなう頭痛 

後頭部の頭痛だけではなく、同時に吐き気や手足の動きにくさを伴っている場合は、病院の受診が必要な症状だと考えられます。吐き気や手足の動きにくさは、やがて嘔吐や手足のしびれにまで悪化するかもしれません。

頭痛に対して吐き気や手足の動きまで症状が現れる場合は、二次性頭痛の可能性があります。二次性頭痛では、前述した症状と同じく、くも膜下出血や脳出血などの脳卒中の前兆とも考えられます。この症状の場合も早めの受診が必要です。

※危ない頭痛のサインとしてよくある症状 
頭痛のよくある症状

※しびれの症状次第ではしびれ外来の受診が必要 
しびれについて

運動麻痺(まひ)や感覚障害などは、脳梗塞の症状も考えられます。脳梗塞については下記のページで詳しく説明しています。
脳梗塞について

脳梗塞

症状4:発熱をともなう頭痛 

後頭部の痛みに発熱を伴う場合は、風邪と判断することも少なくありません。発熱と頭痛は、よくある症状でもあるので医療機関にも行かずに済ませてしまう人もいるでしょう。

ただし、発熱をともなう頭痛の場合は注意が必要です。日本医師会では、頭痛にともなう発熱の症状について次のように言及しています。

”頭の感染症の初期症状は、風邪と同じ熱から始まることが多いので注意しなければいけません ”
※引用元:日本医師会「頭部を痛がっている場合」

 

ただの風邪からきている頭痛の場合もありますが、受診が必要な場合もあります。脳神経外科・脳神経内科では、次の症状がある患者さんを診察します。
頭痛のよくある症状

 

後頭部の頭痛で確認すべき3つのポイント 

後頭部の頭痛を抱えている方、または後頭部痛を発症した方は次の症状も確認してください。

  • 頭痛以外の吐き気
  • 首の痛みや目のまぶたが下がり気味
  • 首の後ろ左右が突然痛み出す(数日間続く)

頭痛だけではなく吐き気をともなう 

前項で受診すべき症状として解説しましたが、「吐き気をともなう頭痛かどうか」は、確認事項として重要なポイントです。他に吐き気の要因が見当たらなければ、二次性頭痛の可能性が考えられます。

頭痛だけではなく吐き気をともなう場合は、二次性頭痛(くも膜下出血や脳出血、脳腫瘍、髄膜炎など)の疑いがあります。二次性頭痛に該当する頭痛以外の危険なポイントは、次の通りです。

  • 発熱や嘔吐、めまいをともなう頭痛
  • しびれや麻痺をともなう頭痛

これらの頭痛以外で確認すべきポイントなど、具体的な危ない頭痛のサインについてはこちらのページで解説しています。

 

頭痛は軽いが首が痛み目のまぶたが下がる 

頭痛の症状は軽度の場合でも、注意が必要な症状があります。

  • 首の痛み
  • 目のまぶたが下がる(まぶたのけいれん)

くも膜下出血では、突然起きる経験したことのない頭痛により発症したと判断されがちです。ところが、激しい頭痛が発症する前に頭痛以外の症状があらわれているケースも少なくありません。

当院と連携している大病院の横浜新都市脳神経外科病院では、くも膜下出血の症状について、「突然バットやハンマーで殴られたような頭痛」や「これまでに経験したことのない激しい頭痛」と表現しています。また、頭痛以外の症状についても言及していました。

  • 悪心(吐き気)
  • 嘔吐
  • 意識障害(意識がもうろうとしている)
  • けいれん(顔の一部など)
  • 頚部痛(首の痛み)

 

くも膜下出血の前兆として、頭痛以外の症状では首の痛みやけいれんも確認すべきポイントになるでしょう。
※参考:横浜新都市脳神経外科病院「くも膜下出血について」

 

首の後ろ左右に突然の痛みが数日間続く 

前述した首の痛みは、くも膜下出血以外の病気の前兆とも考えられます。首の後ろ左右に突然の痛みが発症し、数日間続く場合は椎骨動脈解離が疑われます。

椎骨動脈解離は、後頭部から首の左右後ろにかけた頭痛であれば初期症状の可能性があるでしょう。「最近肩こりがひどい」や「首の後ろや後頭部の痛みが気になる」という症状の場合は、椎骨動脈解離の前兆かもしれません。早めの受診をおすすめします。

椎骨動脈解離について、詳しくは下記のページで解説しています。
椎骨動脈解離とは?

椎骨動脈解離

 

後頭部の痛みから考えられる病気 

後頭部の痛みから考えられる病気は、さまざまなものが考えられます。中でも次の病気が後頭部の痛みの原因となるケースが多いです。

偏頭痛 

偏頭痛は、こめかみの辺りに痛みの症状が多くみられる頭痛です。よくある慢性的な頭痛は、一次性頭痛として診断されます。偏頭痛は、一性頭痛に該当します。「危険度は低いが生活に支障をもたらす頭痛」として、適切な治療を受けることが必要です。

偏頭痛は、後頭部の痛みなど、「ズキズキ」や「ズキンズキン」という痛みの特徴があります。痛みがあるうちは、他のことができなくなる点が厄介な部分です。

偏頭痛については、こちらのページで詳しく解説しています。

くも膜下出血 

くも膜下出血は、「突然起こる激烈な痛み」や「吐き気や嘔吐」などをともなう後頭部の痛みからも起きる病気です。コブ状の血管である脳動脈瘤の破裂による激しい痛みが特徴となります。くも膜下出血の全国平均の発症年齢は、次の通りです。

男性:56.1歳
女性:64.5歳
※出典:J-Stage「脳卒中データバンクを利用したくも膜下出血の解析」

 

くも膜下出血は、初期出血ではなく再出血時に重症となる危険性があります。命にかかわるため、緊急入院や緊急治療の場合も考えられます。症状が軽ければ、CT検査で見つからない点が厄介な部分です。

軽度のくも膜下出血は、風邪による頭痛と判断し放置するケースも少なくありません。事前に見つけにくい点が特徴の病気です。

当院では、初診の患者さんに対してMRI検査で判断する体制を整えています。もし、患者さんの後頭部痛の症状が現在進行している急性期の症状であれば、大病院との連携で緊急処置への手配も万全です。

くも膜下出血について、こちらのページでは漫画や動画で分かりやすく解説しています。

 

椎骨動脈解離 

後頭部や首の付近に次の症状がある場合は、椎骨動脈解離の可能性があります。

  • 強めの頭痛
  • 首の痛み
  • 首を通る血管の膜が裂ける
  • 首を通る血管の膜が剥がれる
  • 首の付け根が痛くなる

椎骨動脈解離は、首の血管が裂けたり剥がれたりすることで首や後頭部に痛みを生じます。血管の膜が裂けることにより、血管とは別の箇所に血の通り道ができる症状の病気です。 

椎骨動脈解離は、悪化するとくも膜下出血や脳梗塞になるリスクがあります。そのため、後頭部や首の後ろに痛みを感じた場合は、受診を考えることをおすすめします。

知っておくべき病気

この中で椎骨動脈解離は、一般的な認識と実態に差があります。非常に見逃されやすい病気です。しかし、それを書く医療機関は皆無です。

そこで今回は踏み込んで説明します。後頭部痛や首の痛みがある方は必ずお読みください。

 

椎骨動脈解離とは?


内容は動画でもご覧いただけます

椎骨動脈は頭から首にかけて、左右に一本ずつあります。

椎骨動脈の場所の解説 左椎骨動脈と右椎骨動脈があります


椎骨動脈解離は首を通る血管の膜が裂けたり、剥がれてしまう病気です。血管が裂けると、本来のルートと異なる血液の通り道ができます。これを偽腔と呼びます。

偽腔の解説です 本来のルートから外れて形成されます

偽腔は重大脳疾患を起こす原因となります。

発症率は10万人に1~3人と言われています。ですが、実態はその数倍、数十倍はいると考えられます。病院へ行っても見逃されるケースが多発するからです。詳細は後述します。

リスクが高まる脳疾患

  1. 脳梗塞
  2. くも膜下出血
  3. 動脈瘤(くも膜下出血へ繋がる病気)

脳梗塞やくも膜下出血は死に至る可能性があります。椎骨動脈解離はこれらの発症リスクを高めるため、危険な病気の一歩手前の状態です

 

症状

  • 後頭部の頭痛
  • 首(うなじ)の痛み
  • 左右どちらかの痛み

強い痛み一週間以上続きます。首の痛みは基本片側だけです。好発年齢は40代~50代ですが、若い方にも起こります。

椎骨動脈の下部で解離が起こった場合は、首の付け根部分が痛むこともあります。痛みは「ズキンとする」、「ズキズキする」と表現する方が多いです。

上記以外のよくある症状

  • 痛みが強い
  • 痛みで目が覚める
  • 薬が効かない(薬が切れると痛い)
  • 何日も症状が続いている

通常、解離を起こした部分は自然修復されますが、一部の方は脳梗塞、くも膜下出血を発症します。

後頭部頭痛の画像です

 

原因

椎骨動脈解離は首に強い負担が掛かると起こります。

主な原因

・スポーツ(ラグビー・相撲・ゴルフ・マラソンなど)
・交通事故
・首をぶつける
・整体、カイロプラクティック
尚、必ずそれらしい原因があるとは限りません。本人に自覚がなくても起こるものです。


実例

左:発症直後 右:半年後
椎骨動脈解離の実例です 治療前と治療後の比較画像です
赤丸内に狭まり、膨らみの所見あり

正常に修復されると、減っていた血の流れが回復します。形は完全に戻らない場合もありますが、この方は綺麗に修復されました。

さらに詳しい症例紹介はこちら。椎骨動脈解離ではない方も含め6例公開しています。

見逃しが多い理由

椎骨動脈解離は見逃しが非常に多い病気です。その理由は二つあります。

1:レントゲン・CTでは判断不可

首の痛みは整形外科さんに行かれる方が多いでしょう。そうなると、通常はレントゲンやCTを撮ります。しかし、これでは重要な事を確認できません

それは椎骨動脈解離の疑いです。この病気を見つけるには血管撮影ができる検査が必要です。そのため、MRIでの検査が必要なのです。

MRIの画像です

 

2:MRIでも見逃しが起こる

頭痛で脳神経外科を受診した場合でも見逃しが起こります。なぜなら、頭痛の撮影工程に首の血管撮影を含まないクリニックが多いからです。

椎骨動脈解離を見つけるには、下記条件を全て満たす必要がある

  1. 医師が椎骨動脈解離の疑いがあると判断する

  2. MRA撮影と呼ばれる血管撮影を実施する

  3. MRAは脳だけでなく首も撮る必要がある

当院では後頭部の痛みがある患者様を慎重に確認します。BB法と呼ばれる撮影技法を併用して撮るケースもあります。

血管MRAでハッキリわかる症例なら良いですが、実際には血管MRAだけでは判断が難しい場合があります。

BB法チェックの紹介


BB画像です

こちらはBB法の画像です。椎骨動脈を断面状に細かく映し、出血している部分がないかをチェックします。

赤丸部分が白くなっていますが、これは出血がある事を示しています。つまり、椎骨動脈解離である事の裏付けになります。

見逃しで生まれるリスク

椎骨動脈解離の見逃しは非常に良くないです。重大な脳疾患に繋がるリスクがあるからです。

通常は頭痛が徐々に治まり、解離した部分は自然治癒していきます。しかし、その一方で脳梗塞、くも膜下出血を引き起こす事があります。

椎骨動脈解離のその後

1.自然治癒により回復する

2.血管が詰まり脳梗塞を発症する

3.血管が破れくも膜下出血を発症する

脳梗塞やくも膜下出血は命の危険を伴う病気なので、可能な限りそのリスクを下げるべきです。例えば脳梗塞リスクが高いなら、抗血小板薬で発症リスクを下げる事ができます。

しかし、この取り組みは椎骨動脈解離を発見できる事が前提です。ですから、どの程度、どのように解離しているかを知る事が大切です。そのためのMRI検査なのです。

残念ながら、当院で見つかる椎骨動脈解離のうち5・6人に1人は、他の医療機関で見逃された方です。2院目、3院目として当院へ来られます。

 

どこで診てもらえば良いか

「MRIがあり、椎骨動脈解離を調べてくれるクリニックへ行く」が答えです。ですが、この基準で探すことは難しいです。どの程度椎骨動脈解離に理解のある医師で、どのようにMRI撮影を行うかは、公開情報ではないからです。

問題点
・椎骨動脈解離を疑わない病院が多い
・MRIの撮影方法が適切でなく発見されないことがある

これらの要因が「見つからない」に繋がります。事実、他の病院でMRIを受け「異常はない」と言われた方が、当院へ来て見つかるのです。この事例は椎骨動脈解離で多発しています。

症状が当てはまる場合

下記の症状が1つでも当てはまる場合は、椎骨動脈解離の疑いを持ってください。

  • 後頭部の頭痛
  • 首(うなじ)の痛み
  • 左右どちらかの痛み

どこで診てもらえば良いかわからない場合は、当院で検査を承ります。

当院は横浜市青葉区にある脳神経外科です。田園都市線藤が丘駅から徒歩8分、検査機器はMRIです。問診票に「椎骨動脈解離疑い」と書いてくだされば、しっかりと精査させていただきます。

安心できるクリニックです

先日、椎骨動脈解離疑いで当院を受診された患者様、直近50人の統計を取りました。すると、驚くべき数値が出ました。なんと5人に1人が椎骨動脈解離だったのです。あり得ないと驚く医師もいるでしょう。ですが、これが事実です。

椎骨動脈解離の発症率は10万人に1~3人と言われています。医療業界では稀な病気との認識です。しかし、当院で多数の患者様が見つかり続けている事実があります。これは見つかっていない患者様が沢山おられるという事です。

自覚症状がある方は速やかに検査を受けて、診てもらってください。

ワンポイントアドバイス

後頭部の痛みの位置で調べる方がいます。「後頭部 左側 痛い」など。ですが、後頭部痛の場合、基本的には左右で明確な発症率の差がある病気はありません。詳しくは下記の記事をご参照ください。

後頭部 左側 右側 痛い/左右での違いはあるのか?

 

よくある当院へのご質問

Q.最短でいつ検査ができますか?
当日枠に空きがあれば、その日に検査が可能です。

Q.どれぐらい時間が掛かりますか?
患者様の滞在時間は平均で2時間、混雑時で3時間程度です。状況により変動はありますので、目安としてお考えください。

Q.いくら掛かりますか?
3割負担で初診の方の場合、MRI検査込みで約8,500円です。追加検査を行う場合は概ね10,000円~15,000円です。

Q.何回通う必要がありますか?
一回きりのご来院で大丈夫です。当院が1度で診察、MRI撮影、結果説明の全てを行う方針だからです。
※懸念事項があった場合、椎骨動脈解離が見つかった場合は例外です。

Q.予約制ですか?
予約制です。事前にお電話にてご予約下さい。

 

ちなみに当院は直近1年間で20人以上見つけています。これは異常に高い発見率です。

一般的な脳神経クリニックでは年間2~4人程度が中央値でしょう。当院でばかり見つかる理由は下記ページをご覧ください。
当院が多数の椎骨動脈解離を発見できる理由とは?

 

記事監修

院長 泉山 仁

・横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
・日本脳神経外科学会専門医
・日本脳卒中学会専門医

平成27年 市が尾カリヨン病院 病院長
平成29年 青葉さわい病院 副院長
令和元年 横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 開業

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分

診療:要予約制 診療日:月~木曜日、土曜日

 
電話番号:045-482-3800

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