ストレートネックは治る？治療方法は？

こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。

本日はストレートネックについてのお話です。

当院では日々多くの患者様の首を診ています。

これは当院の方針で、頭のMRIを撮る場合に同時に首も撮る事が多いからです。
しかし、これは売上が目的ではありません。
何故なら同時に複数部位を撮る場合、二か所目はお金を取れないからです。
保険診療のルールでそう決まっているので1円も取れません。

ですので、頭のMRIでは首は撮らないというクリニックが沢山あります。
売上にならず余計に時間が掛かるからです。

当院が首を撮る理由は頭痛の原因が首や肩にある事が多いからです。
いわゆる緊張型頭痛と呼ばれるもので姿勢の悪さやストレスからくる頭痛です。
全頭痛のうち7割以上がこれに該当し最も多い頭痛として知られています。

 

結論から言いますと、骨の曲がりは簡単には治りません。
同様にストレートネックもすぐには治せません。

現在の日本では整骨院での治療が主になるでしょう。
実際に整骨院で治療をされて骨の形が改善された例は拝見しております。

一番びっくりしたのは馬車道のとうせんきょうさんに行かれた患者様でした。
画像を拝見したところ相当良くなっていました。荒療治系だが腕は確かということでした。


話を当院に戻します。

当院では姿勢の改善を指導します。特に若年層の方に指導します。
「姿勢で良くなるわけないじゃん。」とお考えの方もいるでしょう。

しかし、継続的に意識的に気を付ける事で実際に改善する方がおられます。
当院の経験上10代、20代といった若い方は特に改善しやすいです。
半年から一年程の期間で良くなった方を複数人見ています。

当院で来られた十代女性の首の画像です。
首の骨は真っ直ぐで典型的なストレートネックです。

こちらは11か月後に再撮影した時の首です。
逆Cの字状に骨が戻ってきているのがわかります。



これはお金が掛かりませんし最も簡単な方法です。
しかし、継続する事が面倒です。途中で挫折する方が多くいます。

よく出されるのは、ロキソニン、ミオナール、デパスといったお薬です。
効能は痛み止めであったり、筋肉を緩めたりします。

但しデパスは処方を避けたがるお医者様が多いです。
本来の使用目的が抗不安薬である為、そして依存傾向があるからです。
当院も処方には消極的です。

あとは湿布です。ロキソニンテープ。痛い部分に貼り付けます。

ちなみに当院では違う湿布を出します。
そのテープの方がよく効くという患者様の声が多いためです。
しかし、これは優位性のエビデンス（確度の高い裏付け）がないため名称は控えます。

「他院で出されたものは効かなかったのに、これは効いた」という方がいらっしゃるぐらいなので
今後はぜひエビデンスとなるデータが出てきて欲しいところです。

湿布では根本は解決しませんが一時的には楽になります。
緊張型頭痛の原因が首肩腰なら9割近い方が効果を体感されます。

 

ストレートネックの検査をするだけならレントゲンが最安です。

ですが、当院に来られる患者様はほぼ100%頭痛を併発しています。
つまり、当院で撮るメリットは脳疾患起因でないことを確認できることにあります。

頭痛の患者様に第一に確認すべきことは、脳に重大疾患が発生していないかです。
脳疾患は死に至る可能性があるからです。

その際に当院だと同時に首も確認できるのです。これは患者様にとって大きなメリットです。
頭痛の原因が首や肩だとわからずに来られて、ストレートネックだったという方が相当数おられるからです。

前述の通り、同日に頭＋首の検査はやってもらえる病院が限られます。
「あくまで頭部は頭部だから。首も撮りたいなら次回ね。」と言われるケースはままあります。
当然2回検査をするので費用は2倍になります。2回目がレントゲンだとしても一石二鳥とはなりませんね。

尚、当院でMRIで頭と首を同時に撮る場合、新たな費用負担は発生しません。
頭だけ撮影される方と同額です。

頭痛で首の検査を希望される方は
問診票に「ストレートネック検査希望」とお書きください。

不安感を払拭したい方には、頭も含めて検査ができる当院は良い選択肢かと思います。


以下は関連記事です。宜しければご覧ください。

ストレートネックとは？症状・原因・予防方法を解説します

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かなりのストレートネックだった患者様／診療症例1

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