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未破裂脳動脈瘤とは?死ぬのか?破裂率は?

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最終更新/2023年2月21日

こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科 横濱もえぎ野クリニックです。

今日は未破裂脳動脈瘤に関する確率について書いていきます。

未破裂脳動脈瘤とは?

脳血管の一部がこぶ状に膨れ上がったものを指します。
こぶが大きくなると血管が破れやすくなります。
破れるとくも膜下出血となり、生命に危険が及ぶ状態になります。

くも膜下出血の詳しい説明は下記ページをご覧ください。

くも膜下出血


自覚症状はあるの?

基本的には破裂しなければ自覚症状はありません。生活にも影響はありません。
但し破裂すると前述の通りくも膜下出血となり、死亡する可能性があります。

死亡リスクは動脈瘤(こぶ)の大きさによって大きく変動します。


どれぐらいの割合で見つかるの?

日本人のうち3%~5%程度は未破裂脳動脈瘤持ちと言われています。

ですが、3mm未満の大きさの場合は低リスクに分類され、
長期的に見て大きさに変化がなければ問題はないとされています。

ですので、動脈瘤が見つかった=死ぬではありません。
どの位置にあり、どの程度の大きさかが重要です。


十年間の破裂率は?

サイズ別破裂リスク(1年以内に破裂する確率)

3-4mm:0.36%
5-6mm:0.50%
7-9mm:1.69%
10-24mm:4.37%
25mm-:33.40%

これを10年間に置き換えると以下のようになります。

サイズ別破裂リスク(10年以内に破裂する確率)

3-4mm:3.54%
5-6mm:4.89%
7-9mm:15.67%
10-24mm:36.04%
25mm-:98.28%

手術を行うか、経過観察にするかは、完全にケースバイケースです。
年齢、動脈瘤の位置、動脈瘤の大きさ、本人の意思を考慮し、検討します。


動脈瘤の有り無しは調べられますか?

はい、可能です。現在の技術では2mm前後のサイズから、MRI検査を行うことで発見が可能です。
1.5mm等の小さいサイズは映らないことがありますが、破裂リスクが極小なので特に問題はありません。

ただ、現代の医療技術では動脈瘤を飲み薬等で小さくする事はできません。
見つかった場合は部位とサイズ、年齢を考慮し、将来的な破裂リスクがどの程度かを考えます。

破裂リスクが高い場合は生活に気を付けてもらう(特に生活習慣病関連、高血圧など)事が重要で
ご自身の将来を考えていただく良いきっかけとなります。

爆弾を抱えているようなものだから知ったところで、、という考えの方もいらっしゃいますが、
小さいサイズが見つかる分には、直ちに大きなリスクはありません。

具体的には3mm以上からが手術を検討する大きさになりますが、見つかる方の大半は3mm未満です。
また3mmあったからと言って即手術確定ではありません。
大事なことはその動脈瘤のサイズが時間と共に大きくならないかです。

検査スパンは大型化の懸念が強い場合は半年後、懸念性が弱い場合は1年後です。
毎月受けるようなものではありません。

MRIは当院でも受けられます。受診日当日にMRIの撮影から結果説明までを全て行います。

検査を希望される方はご予約が可能です。
事前にお電話にてお問い合わせください。

記事監修

院長 泉山 仁

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医

35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。

 

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
診療日:月~木曜日、土曜日 駐車場あり

〒227-0048 神奈川県横浜市青葉区柿の木台4-7
東急田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分。

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