こんにちは。
青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。
本日は閉所恐怖症、または閉所気味で、MRIを探している方向けの記事となります。
ご自身が撮影できるMRIを模索中の方に、どのような選択肢があるかを書いていきます。
MRIが怖くて撮れない方、我慢してMRIを受けている方はぜひお役立てください。
まず、大まかな選択肢は以下の3種類です。
・オープン型MRI
・大型トンネル型MRI
・映像型MRI(当院が導入しているタイプ)
これ以外の機器で受ける場合は、
鎮静剤等を使って眠った状態で撮ることになるかと思います。
但し、鎮静剤の使用は対応している病院が限られています。
ちなみに当院では鎮静剤は使用しておりません。
【オープン型MRIのメリット・デメリット】
横部分が平べったく開放されているMRIです。
左右の視界が開いており開放感があります。
導入台数もそれなりにあり、閉所の方の第一選択肢になることが多いと思います。
デメリットとしては画質に期待ができません。
オープン型MRIは永久磁石型と呼ばれているタイプです。
これは一般的なMRIとは違う種類になります。
一般的なMRIは超磁場電動磁石型です。
この二つには明確な違いが存在します。
オープン型MRI(永久磁石型)は0.2~0.5テスラが主流です。
対して一般的なMRIは1.0テスラ以上が主流です。
テスラとは磁石の強さのレベルです。数字が大きければ大きいほど綺麗な画像が撮れます。
医療関係のページではテスラをTの一文字で表記し、1.0Tといった形で書かれます。
両機種で撮った画像を並べればわかりますが、画質は明確に違います。
撮影した画像は診断の重要な判断材料になりますので、画質は良いに越したことはありません。
【大型トンネル型MRIのメリット・デメリット】
人が入る部分の空洞が通常より大きめになっているMRIです。
機械に入った際の圧迫感が低減されます。
ヘッドコイルという頭に被せる機械を使わないタイプもあります。
内径が広くなっているため、通常のMRIよりも閉所向きです。
ですが、頭上に壁があることには変わりがないため、完全な開放状態ではありません。
タイプは超磁場電動磁石型なので、画質面で劣ることはありません。
閉所の方にとっては良い選択肢の一つになるかと思います。
【映像型MRIのメリット・デメリット】
ミラー付きのヘッドコイルを使うことで映像を映し出します。
映画を見ているような状態で撮影を行うことができます。
映像は奥行きのある画面で開放感があります。
視覚的な圧迫感は一切ありません。
当院が導入しているタイプであるため、ひいきにならぬよう
デメリットも書きたいのですが、正直デメリットは殆どありません。
うつ伏せでの撮影だと映像が見れない。パニック障害には対応していない。
と、いうことぐらいでしょうか。
当院の場合、閉所気味・閉所恐怖症の方でも90%以上が撮影に成功しています。
撮れなくて困っている方が県を跨いで来られたり、友人知人が撮れたと聞いて来院されます。
もし、当院のMRIにご興味がありましたら、以下の記事をご覧ください。
MRIの説明から当院の機種の特徴まで詳細に解説しています。
MRI検査は怖い?音量は?
https://www.ymc3838.com/column/685/
「MRI検査 怖い」「MRI 閉所恐怖症」で検索されている方へ
https://www.ymc3838.com/column/1313/
記事監修

院長 泉山 仁
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医
35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。