最終更新/2023.04.01
こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。
当院では閉所恐怖症の方にも対応したMRIを導入しております。
映像と音楽が流れるMRIで、映画を見ているような状態で検査が受けられます。
最近では連日、閉所恐怖症・閉所恐怖症気味の方が来られます。
東京都は勿論のこと、群馬や埼玉・千葉や静岡から撮りに来られる方もおられます。
皆さんを悩ませている問題はただ一つ。
「閉所恐怖症でMRIが撮れない」
実際に数か所でMRIにチャレンジしたが撮影できず、悩んだ結果当院に来られる方が多数おります。
そうなると気になる点は
閉所、閉所気味の方は「どれぐらい撮影に成功しているのか?」
に尽きると思います。
答えは「ほとんどの人が撮れています。」
9割以上の方が撮影に成功しています。
撮れた感動のあまりに泣いてしまったり、必ずまた来ますと仰っていただける方までおり、
当院としても非常に喜ばしい限りです。
ですが、稀に当院でも撮れない方がいらっしゃいます。
それは以下に該当する方です。
入った際にパニック症状が出ると厳しいです。
過去の実績から言いますと、当院での検査はお勧めできません。
オープンMRIを導入しているクリニックでの検査を推奨します。
・重度の閉所恐怖症の方
極端に閉所を認知しやすい方、瞬間的に強烈な体調不良を催す方。
あまりにも重度の方だと当院のMRIでも身体が拒否してしまうようです。
当院ではこの理由で撮影に失敗される方は二カ月に一人程度です。
・その他の理由の方
原因がハッキリしない中ギブアップされる方も稀にいらっしゃいます。
閉所の方の撮影件数が増えているので、このようなケースも出てきています。
・参考データ
2022年6月にご来院された閉所、閉所気味の患者様は29名でした。
そのうち撮影成功が28名、失敗が1名でした。
2023年3月は撮影成功が20名、失敗が1名でした。
尚、うつ伏せになって撮らなければならない場合は、
映像を映すヘッドコイルを被せられないので音声のみになります。
また、頭以外の部位を撮影する場合、映像が流れるヘッドコイルを被せないことがあります。
その場合は撮影技師に「閉所なので映像を見せて欲しい。」とお伝えください。
ヘッドコイルを装着し、映像が見られる状態で撮影させていただきます。
部位によっては逆向きで入っていただき、頭を外に出るようにして撮る場合もあります。
ちなみに当院の撮影方針は以下の通りです。
・ご自身が撮影が困難と判断された場合は中止します。
(中止になっても怒ったりはしません)
・ご不安な場合は事前見学も承ります。
(事故防止のため入口からご覧いただく形となります)
・撮影前に安定剤を飲んでいただいても構いません。
(安定剤はご自身でお持ちください フラフラしない程度の量でお願いします)
乗り切る方法として、目を開けない、安定剤を飲んでおく、鼻呼吸をする等がありますが、根本的な解決には至りません。
どうにもならないという方は「自分でも撮れるMRIを探す」方が現実的かと思います。
閉所の方が撮れるMRIはオープンMRIが筆頭候補ですが、当院はオープンMRIではありません。
オープンMRIは左右の視界広いのがメリットですが、通常のMRIと比べて大きく画質が劣ります。
これは機械の磁石の種類が違うためです。
当院のMRIは通常のMRIと比べても画質に遜色はありません。
さらに枚数を多めに撮影して綺麗な画像の出力に努めています。
当院のMRIをもっと詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
(閉所の方の感想も掲載しています。)
https://www.ymc3838.com/column/1944/
MRI検査は怖い?音量は?
https://www.ymc3838.com/column/685/
当院の脳ドックの特徴。
https://www.ymc3838.com/column/1239/
MRI検査
https://www.ymc3838.com/mri/#a01
記事監修

院長 泉山 仁
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医
35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。