MOTAで車を売ってみた話/トラブルとその後/車の売却

先日、MOTAさんの車買取査定を利用しました。

結論、良い金額が出ました。
しかし、トラブルもありました。

MOTAの車買取とは?

簡単なフォーム入力を行うだけで、最大20社からの査定金額が出ます。いわゆる事前査定のシステムです。電話が掛かってくるのは上位3つの業者だけです。尚、任意に4位以下の業者を呼ぶこともできます。

詳細:https://autoc-one.jp/ullo/
 

MOTA査定前の経緯

  1. 中古販売相場650万円の車を売ることにした
  2. ディーラーの買取査定は450万円だった
  3. ディーラー紹介の業者では買取査定が550万円だった


550万円は悪くない価格ですが、他の業者も気になりMOTAを使いました。

MOTA 事前査定の結果


1位 A社 625.2~630万円

2位 B社 563.5~580万円
3位 C社 501~515万円
4位 D社 485.5~505.5万円
5位 E社 451~480万円

通常は上位3社に正式な査定をしてもらいます。4位以下の業者を任意に呼ぶことも可能です。

今回は上位3社の他に、E社とF社にもお声掛けしました。尚、F社は一括査定に参加していないため、事前の査定金額はありません。

5位のE社を呼んだ理由
4位のD社の評価が芳しくなかったため、繰り上げました。業者の評価はMOTA査定結果ページから確認できます。

F社を呼んだ理由
買取が高いと聞いたため、別途お声掛けしました。

5社を呼んだ理由
金額を出す前に降りたり、金額提示の方法次第で参加しない業者があると聞きました。もし3社しか呼んでいない場合、1社が降りると競合が2社だけです。そうなると目一杯の金額を出してこない可能性が高まると思い、多めに業者を呼びました。

また、1位のA社の金額には懐疑的でした。ほぼ販売価格と同額だからです。ですから、「本当にそんな額で買えるのか?」と疑っていました。

しかし、MOTAの査定は正当な理由なく、下限金額を下回ってはならないルールがあります。つまり、今回の場合は下限価格が625.2万円となります。

さて、実際にはどうなったでしょうか?

 

現地査定の結果は?

現地査定の結果


475万円
 A社 事前査定額/625.2~630万円

565万円 B社 事前査定額/563.5~580万円
501万円 C社 事前査定額/501~515万円
470万円 E社 事前査定額/451~480万円
470万円 F社 事前査定なし
はい、やられました。A社150万円の減額。酷いですね。

下限を下回った理由は、以下の二点でした。
1.未使用車だと勘違いしていた
2.一箇所傷があった

まず、未使用車と勘違いは嘘です。事前査定の店舗コメントに「軽微な傷があるとして」との記載があったからです。また、未使用車と勘違いしたと言ったのはA社だけです。私の伝え方が悪かったわけではありません。

ちなみに、他社4社は傷による減額はありませんでした。到底、大幅な減額の理由にはなり得ません。


明らかに正当な減額理由に当たらない言い訳でした。


尚、A社だけが囲い込み行為を行ってきました。「査定後すぐに売って欲しい」、「査定額を他の業者に伝えないで」などの発現がありました。さらに「この紙に記入してくれないと査定ができない」という言い分で、個人情報の記入を要求してきました。いわゆるゴリゴリの営業です。

車の査定に限らずですが、強引な営業を行う会社は気を付けた方が良いですね。



とまぁ、ここまで嫌な話が続きましたが、肝心の査定はB社が565万円と良い金額を出してくれました。またA社以外の方々の応対には不満もなく、気持ちの良い査定でした。


販売価格650万円の車なら、買取相場は販売価格の70~75%程度だと思います。ですので、ディーラーの450万や、複数業者の470万前後は、安全マージンを取った額としては妥当でしょう。

ただ、今回は手に入りにくく、中古流通も少ない車だったため、500万台半ば以上の買取を探していました。B社はこの手の車に強い業者であり、流石といった値付けでした。


悪質査定のその後

 
MOTAでユーザーと連絡が出来るのは、査定金額上位3社だけです。よって、見せかけの高額を提示し、他の業者を出し抜く手法が考えられます。これを危惧してMOTAは「下限価格を守るルール」を制定しました。

同時に立ち会った業者から「A社が下限を下回る提示をしたら、MOTAに報告した方が良い」と助言を頂きました。このような行為がまかり通ると、真面目にやっている他の業者が割を食います。それはユーザーにとっても不利益であり、MOTAのシステムを台無しにする行為です。


A社から金額を提示された時に、私は聞きました。「こんな事をして大丈夫なのか?」と。「大丈夫です」との返答でしたが、その後、他の業者の結果を待たず、そそくさと帰ってしまいました

翌朝、A社の上司と思われる方から、大幅減額の謝罪の連絡がありました。査定後、私からA社へは連絡をしていません。上司が報告を聞いて「マズい」と思ったのでしょうか。

その際、何らかの提案・救済の案内はありませんでした。「未使用車だと勘違いしたのはこちらのミス」と認めていましたが、責任は取りたくないという事でしょう。


私はこのような業者が排除され、公正な入札が行われる未来を望みます。真面目にやっている業者も、買取を依頼するユーザーも、MOTAのシステムも、全てが上手くいくからです。

競争社会である以上、必ずこういう事をする会社が現れます。しかし、MOTAが厳しいペナルティや排除を行う事で、是正していく事は可能だと考えます。私はMOTAさんの未来に期待しています

 

MOTAへ報告することに


MOTAのシステムはとても良いです。一括査定の大きなデメリットである、無数の業者からの電話がありません。決まった時間帯以降(12時か18時)に3社からだけ電話が来ます。また、事前査定で概ね金額が出ているので、電話は現地査定の日時を決めるだけです。

他の一括査定業者にありがちな、一本目の電話相手が粘って、他の業者を繋がせないといった行為が起こりにくい形なのも良いですね。


世の中には、沢山のシステムがあります。それらは利便性を高めてくれたり、効率の良いものを提供してくれます。しかし、全てに紆余曲折があります。

何度も失敗し、経験を積み重ね、改良に改良を重ねた結果、素晴らしいものとなります。MOTAのシステムもまだその段階だと思います。微力ながら、私もその一端を担えるよう、今回の件をMOTAに報告する事にします


MOTAの対応は?


メールで連絡したところ、MOTAが調査を行ってくれました。

結果

  • 事実に相違がない事を確認した
  • 正当な理由のない減額に該当し、規約違反である
  • 厳重注意、並びにペナルティを課す
 

MOTAさん、丁寧な対応で信頼のおける企業でした。

尚、規約違反を理由に本来の提示額で買ってくれという提案は可能です。ただ、その場合はA社との直接交渉になります。これ以上嫌な思いはしたくないので、A社との交渉はやめておきました。


やはり、売るなら売るで気持ちよく売りたいものですね。


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