コラム

脳神経外科はいくらするのか?高いのか?費用,総額

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こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。

本日は脳神経系クリニックの受診費用についてお話します。

結論からお伝えします。脳神経系クリニックは想像よりも少し高いと思います。ですが、当院で会計が高いと仰ると患者様は皆無です。「なぜ、そうなのか?実際にいくらするのか?」を掘り下げてみます。

前提

一般的な診療は保険診療にあたり、病院は保険点数に応じた金額しか請求できません。値段が自由に設定できるのは自費診療だけです。よって病院による値段の違いはさじ加減ではなく、実施した検査や項目、病院の施設基準などで変動するのです。同じ施設基準で、同じ性能の機器で、同じ検査をすれば、どこの病院でも値段は一緒です。

内科と脳神経外科の値段

まずはイメージしやすい内科で考えます。初診で受診し検査はなし、薬だけを出された場合、それほど費用は掛かりません。喉が痛いなら喉を見る、軽く怪我をしているなら処理するなど状況に応じて別途の費用もありますが、3割負担の方で大方1,000~2,000円程度でしょう。もちろん点数の高い検査をやれば一気に跳ね上がります。例えば採血をすれば総額は4,000~6,000円になります。

次に脳神経外科、脳神経内科の場合で考えてみましょう。よく実施される検査はMRIとCTです。検査費用はMRIの方が少し高いです。MRI検査のみなら、現在主流の1.0テスラ以上の機械で5,700円となります。他に初診料や別の検査などが付随しますので、初診、3割負担の方で総額6,000円~15,000円が相場です。高いところだと20,000円前後の所もあるかもしれません。この値段の振れ幅はクリニックによる追加検査が入ることにより左右します。通常、頭部のMRIは何かしらの検査とセットであることが多いです。

※注意
多少安いからと言ってCTがあるところから、、と探さないでください。CTとMRIでは出来ることが違います。目的に応じて探してください。脳に関して総合的にチェックする場合はMRI優位が一般論です。また探せばMRIで総額5,000円前後のクリニックがあるかもしれませんが、それはMRI機器が1.0テスラ未満(性能が低いこと)が前提ですので、やはり値段を最優先に考える事はお勧めしません。

総額:6,000円~15,000円

この値段はレントゲンと比べると高いと感じると思います。最も馴染みのある検査機器で、画像を映し出すというとレントゲンのイメージがあるので比較対象になるのは致し方ないと思います。ただ、情報量が全く違います。レントゲンでは頭の中、脳みそは映せないのです。ほんの半世紀前までは、脳内を映すには血管造影を行い、レントゲンで無理やり映すという手法しかありませんでした。これは簡単にできる検査ではなく、現代とは比べ物にならないほど汚い画像でした。

これがMRI、CTの普及により、しっかりと頭の中が見れるようになったのです。しかもMRIは造影剤を使用せずに血管を映せます。革命的です。技術的に極めてレベルの高い機械であり高いだけの価値はあるのです。日本では長いこと死因の1位は脳血管障害でした。しかし、血圧を下げる薬やMRI、CTの普及で今では脳の病気はかなり助かるようになりました。その結果、現在の死因1位はがん(悪性新生物)、2位は心疾患となりました。脳血管障害は3位です。

なぜ当院で高いと仰ると患者様は皆無なのか

これは値段を明示している事と検査の価値があると納得してもらっている事だと考えます。「こういう理由でこの検査を追加します。」という説明もするので理由がわかるのも大きいと思います。実はいくら掛かるかという事は記載のないクリニックが多いです。そのようなクリニックで20,000円以上取られるケースもあるようです。沢山の検査を付随したテンプレートで診療していれば2万円オーバーもあり得ます。しかし、それでは不必要な検査が混じりますし、何より非常に不透明です。不信感が募るのは当然の事でしょう。

当院では初めての方への記載はもちろん、複数箇所で値段について言及しています。このようにご案内しております。

費用は初診+MRI検査で約8,500円です(3割負担の方の場合)。
追加検査がある場合は総額で概ね10,000円~15,000円となります。

精度の高い検査の中ではMRIが特別高いという事はありませんが、検査自体に馴染みがある方は少ないものです。そうなると日常生活での出費と比べて、相対的に高いという感覚になりがちではあると思います。

コストパフォーマンスと検査頻度について

一般的にMRI検査は頻繁にやるものではありません。何の問題もないケースであれば1年に1回でも十分なのです。若い方などは脳疾患障害のリスクも低いですから、毎年来なさいというケースはほぼありません。検査の機会があるとすれば、次に頭の具合が悪い時で良いと考えます。ですから、コストパフォーマンスは良いと言えます。そもそもMRIで見つかる異常は命にかかわるものが多い為、それが気軽に調べられると考えれば、むしろ凄く安いという解釈もできます。

頭のMRI検査は何のためにやる?

一番は頭の病気の有無を判断する事です。もし脳に異常がある場合は、生命に関わる可能性があるからです。ですから、金額だけで病院を決める事を勧めないのです。病院へ行く時は、既に日常のそれではないのです。頭痛であれば痛みや回数が普段と違うのです。自分でも何かがおかしいと思って受診するわけです。ですから、受診する価値は十分にあります。

これが毎月必要とする出費であれば話は変わりますが、前述したように健康な方は一回限りです。あとは個人の判断です。検査が嫌であれば、検査機器のないクリニックへ行くという選択肢もあります。脳神経内科は検査機器のないクリニックも結構あります。但し、「これは、、」と思うケースや、一向に良くならない場合は、結局他院でのMRI検査を薦められるでしょう。

記事監修

院長 泉山 仁

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医

35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。


横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
診療日:月~木曜日、土曜日 駐車場あり

〒227-0048 神奈川県横浜市青葉区柿の木台4-7
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