コラム

ピル服用中で頭痛が治まらない方へ

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こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。

本日はピルと頭痛についてのお話です。


はじめにお伝えします。
・当院はピルが悪い薬だという考えは持っていません。
・ピルは女性の深刻な問題を解決できる有用なお薬です。


「頭痛が続いている」
と訴える女性の患者様は当院にもよく来られます。

このような患者様の中には一定の割合で
ピルの服用が原因と思われる方がおられます。

それはごく稀なケースではありません。

特に偏頭痛(片頭痛)のような症状だと訴える方が多いです。
偏頭痛とはズキズキするタイプの頭痛です。


あらゆる薬には副作用があり、ピルにも副作用は存在します。
その中でよくある症状の一つに頭痛が挙げられます。

一般的には身体が慣れるまでの辛抱で、1~2カ月以内に治まる方が大半です。
しかし、少数ながら頭痛が継続的に続いてしまう方がおられます。


この場合はMRI検査が推奨されます。
検査は何度も行う必要はないです。ただ1回はやっておいた方が良いです。


その理由は

頭痛の原因が
脳疾患によるものではないか
脳静脈洞血栓症によるものではないか

を確認するためです。


ピルには血栓ができやすいという副作用もあります。

脳静脈は血栓症になりやすい部分で、
脳に血栓が起こると死に至る場合があります。

発生確率から考えると過度に警戒をする必要はないです。
しかし、ピル服用中で血栓が気掛かりだと仰る方は少なくありません。
その為、それを確認できる事にも意義があると考えます。


結論として、ピルが原因の可能性が高い場合は
服用を止めてみることが第一選択肢です。

但し生理が極端に重いなど必要不可欠な方もおられると思います。
その場合は種類を変更してみるのが良いでしょう。

但しそこから先は婦人科の領域のため、当院が方針を決定する事は難しいです。
ピルを処方してもらっている婦人科の先生とよくご相談ください。


まとめます。

当院がお役に立てる事は以下の通りです。

1.頭痛の原因が脳疾患起因でないかの確認
 脳梗塞、くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、、

2.ピル以外での頭痛要因がないかの確認
 緊張型頭痛によるものではないか
 過度なストレスなど要因になり得るものはないか、、

3.偏頭痛の可能性はないかの確認
 緊張型頭痛に有効な薬の効き目はどうか
 偏頭痛持ちではないか、、

4.脳に血栓症が発生していないかの確認
 MRI撮影で脳血栓症も同時に確認、、

※他院様の場合この流れになるとは限りません。
 先生の方針や検査設備の性能で、やる事・できる事が変わってくるためです。

頭痛の症状がある際に、
婦人科の先生が「脳神経外科へ」と仰る事は多くないと考えられます。

何故なら婦人科からのご紹介で来られるケースより、
患者様ご自身の判断で来られるケースの方が圧倒的に多いからです。


問題は患者様が
「この頭痛は大丈夫なのだろうか?」
と不安を抱かれる症状の場合です。

患者様が受診を考える時には強い不安感や強い症状が出ています。
これは十分に脳疾患を疑うに値する状況です。

そのため本来は
一度は検査をした方が良いのです。

ですが現実的にはご自身で動かない限り、
なかなか検査に至らないのが実情です。


検査を行うデメリットは費用と労力だけなので、圧倒的にメリットの方が大きいです。
特に血栓に関しては早期に発見できれば、その後の状況は大いに変わります。

よって、ピル服用中で長期間頭痛が続いている場合は
きちんとした検査設備のある病院への受診をお勧めします。


どこへ行けば良いかわからない場合は、当院でも大丈夫です。
その場合のご案内を掲載しておきます。


事前にお電話でご予約ください。
はじめに「初診/MRI検査希望/予約したい」と仰っていただくとスムーズです。


当日、予約時間にご来院ください。
問診票には以下の内容をご記載ください。

ピル服用中である旨/ピルの名称/いつから飲んでいるか/頭痛はどのような状況か


医師による診察、ヒアリングの後、MRI検査を行います。


医師から結果説明があります。

基本は一回限りのご来院で大丈夫です。
当院が一度のご来院で検査と結果説明を行う方針だからです。

薬を処方し経過観察が必要、脳に関しての再検査が必要など
イレギュラーな場合のみ再診を指示します。


尚ピル服用中の患者様の診療経験ですが、毎週のように診ています。
その中で頭痛の原因がピルと考えられる患者様は毎月数人おられます。
決して極めて稀な例ではないのです。

またPMS(月経前症候群)での頭痛だと誤解・誤診されている場合があり、
安易に結論付けず頭痛の発生状況をよく聞いて診断することが大切です。

記事監修

院長 泉山 仁

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医

35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。

 

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
診療日:月~木曜日、土曜日 駐車場あり

〒227-0048 神奈川県横浜市青葉区柿の木台4-7
東急田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分。

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当日のご予約も可能です。

 
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電話番号:045-482-3800
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