視界にキラキラとした光が現れると、頭痛がなくても何か重大な病気が潜んでいるのではと不安になることもあります。このような症状が続くと、日常生活にも影響が出るのではないかと心配になるものです。「頭痛はないけど閃輝暗点なのかな?」と心配になる方もいるでしょう。
この記事では、頭痛を伴わない閃輝暗点の症状に悩む方に向けて、閃輝暗点の原因や対策について解説します。
そもそも閃輝暗点ってどんな症状?
閃輝暗点とは、視界に光の点やジグザグの模様などが突然現れる、脳の血流障害で起こる視覚異常です。
閃輝暗点の症状が発生するのは、日常のストレスや体調の変化、遺伝的な要因、ホルモンバランスの変化などが要因として考えられます。また、他の要因としては、カフェインの過剰摂取や睡眠不足、特定の食品添加物などが挙げられます。
閃輝暗点が発生した場合、まずは落ち着いて視界が正常に戻るのを待つことが大切です。頻繁に発生する場合や日常生活に支障をきたす場合は、専門の医師に相談することをお勧めします。
閃輝暗点については、下記の記事で詳しく解説しています。
閃輝暗点を徹底解説/3年で300人診た医師がわかりやすく説明/症状,原因,対処法,予防策
頭痛がない場合の閃輝暗点
通常は偏頭痛の前兆として現れることが多い閃輝暗点ですが、すべての人が頭痛を伴うわけではなく、視覚症状のみで終わる場合もあります。
閃輝暗点が視覚症状のみで終わる方には、偏頭痛ではない方が多数おられます。閃輝暗点の症状が出たからといって、すべての人が偏頭痛になるとは限りません。閃輝暗点は、偏頭痛ではない方もなる可能性があります。
閃輝暗点が発生するのは、脳の血流変化や神経伝達物質の不均衡などが原因だと考えられています。これらの変化が視覚中枢に影響を与え、視覚的な症状を引き起こすわけです。頭痛がない場合でも、これらのメカニズムが働いている可能性があります。視覚症状だけが現れるケースも少なくないため、異常を感じた場合には注意が必要です。
視界に光の点やジグザグ模様が現れたら、頭痛がないからといって安心せず医師に相談することを推奨します。
閃輝暗点を引き起こすメカニズム
頭痛がない場合の閃輝暗点の原因の1つは、ストレスからの血管収縮です。
ストレスを感じると、体は緊張状態になり、血管が収縮します。この血管の収縮が脳内の血流に影響を与え、閃輝暗点を引き起こすことがあるわけです。
また、ストレスは自律神経にも影響を与えます。自律神経は体のさまざまな機能を調整する役割を持っており、ストレスによってそのバランスが崩れると、閃輝暗点が現れることがあります。特に、過度なストレスが続くと、身体の防御反応が過剰に働き、閃輝暗点を誘発する可能性が高まります。
ストレスによる閃輝暗点を防ぐためには、ストレス管理が重要です。リラクゼーション法や適度な運動、趣味を楽しむ時間を作るなど、日常生活の中でストレスを軽減する方法を取り入れることが推奨されます。ストレスによる体への影響を最小限に抑え、閃輝暗点の発症を防ぐことができるでしょう。
他には、月経周期に伴うホルモンの変動や睡眠不足、過度なストレス、カフェインの過剰摂取も頭痛を伴わない閃輝暗点を引き起こすことがあります。
【関連記事】
閃輝暗点の原因/なぜ閃輝暗点は起こるのか?
なぜコーヒーで閃輝暗点が起こるのか?
頭痛がない場合の閃輝暗点を感じたらどの科を受診すべきか
頭痛がない場合の閃輝暗点を感じたら、まずは閃輝暗点の原因が、眼なのか・脳なのかを判別しましょう。
閃輝暗点なのか簡易的にチェックする方法は以下の通りです。
- 1 左目を覆って、右目の視覚異常を確認してください。
- 2 次に右目を覆って、左目の視覚異常を確認してください。
- 3 左右の異常が同じ形状、同じ動きをしている場合→閃輝暗点の可能性が高いです。
もし症状が片目だけの場合は眼の病気の可能性が高いため、眼科を受診してください。眼科での視力検査や眼底検査を通じて、目の健康状態を確認するのが適切です。眼科医は、視覚に関連する他の疾患の可能性も考慮し、必要に応じて他の専門科への紹介状を出すこともあります。
閃輝暗点は、必ずしも頭痛を伴うわけではなく、ストレスや疲労、ホルモンバランスの変化などが原因で発生することもあります。これらの要因が視覚の異常を引き起こしている可能性があるため、眼科での診察が重要です。
一方、閃輝暗点での受診はMRIかCTのある、脳神経外科や脳神経内科が最適です。
視覚に症状が出るため眼科へ行かれる方が多いですが、閃輝暗点の原因は脳の血流に関係しています。ですから、頭の事が診れる診療科が良いわけです。
閃輝暗点が頻繁に起こる場合や長時間続く場合は、神経系の異常が関与している可能性もあるため、脳神経外科や脳神経内科での診察が役立つことがあります。
【関連記事】
医師に相談するタイミング
特に頭痛がない場合でも、放置せずに早めに専門家に相談することが推奨されます。閃輝暗点は視界に突然現れる光のようなものや視力の一時的な変化を伴いますが、頭痛を伴わない場合でも、何らかの健康問題の兆候である可能性があります。
相談のタイミングとしては、閃輝暗点が初めて現れたときや、頻繁に現れるようになったときが挙げられます。また、視覚症状が長時間続く場合や、日常生活に支障をきたすような場合も、すぐに医師に相談することが重要です。これらの症状が他の病気の前兆である可能性もあるため、迅速な対応が求められます。
相談する際には、どのような状況で閃輝暗点が現れたのか、どのくらいの頻度で起こるのか、視覚以外に他の症状があるかなど、具体的な情報を医師に伝えることが大切です。これにより、医師が適切な診断を下し、必要な治療を進めることができます。
閃輝暗点なら横濱もえぎ野クリニックにおまかせ!
横濱もえぎ野クリニックは、横浜市青葉区にある脳神経外科・脳神経内科クリニックです。閃輝暗点の患者様は非常に多く診ており、医学的に正確な情報発信をしているため、遠方からも患者様がお越しになられます。
当院への受診を希望される場合は、事前にお電話でご予約ください。
電話番号:045-482-3800
閃輝暗点の関連記事
記事監修

院長 泉山 仁
・横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
・日本脳神経外科学会専門医
・日本脳卒中学会専門医
平成27年 市が尾カリヨン病院 病院長
平成29年 青葉さわい病院 副院長
令和元年 横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 開業
田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分
診療:要予約制 診療日:月~木曜日、土曜日