公開:2022/10/6 更新:2026/3/3
2022年、脳神経外科クリニックのクチコミ平均は3.5点でした。
しかし2026年現在、その常識は崩れ去りました。今や4.0は当たり前。
でも、『点数が高い=名医』とは限らないのが、この診療科の怖いところです。
医療のプロが、点数の裏側と本当の選び方をお伝えします。
2022年度版/クチコミ調査
本日は「脳神経外科の評判は?」、「普通はどれぐらいなのか?」について書きます。
本題はgoogleクチコミを比較材料とします。
平均点は3.5点/5点
地域により変動はありますが、平均は概ね3.5点前後です。
100点満点に換算すると70点なのでしっくりくるかと思います。
大きな偏りのない診療科なので順当な数値です。
実例を交えて紹介
当院の周辺地域で実例を挙げます。
横浜市青葉区、緑区、都筑区、港北区、川崎市宮前区、麻生区、多摩区、高津区
上記地域で脳神経外科を標榜するクリニック/2022年7月時点
2.0~2.5点 2医院
2.6~3.0点 4医院
3.1~3.5点 4医院
3.6~4.0点 5医院
4.1~4.5点 4医院
4.6~5.0点 2医院
計.21医院
平均:3.6点
平均点数は3.6点となりました。
2.6点~4,5点に満遍なく集約されています。
4.6点以上は僅かに2医院でした。
口コミには特徴が見られることがあります。
例えば婦人科や精神科などは評価が厳しくなりがちで、
逆に鍼灸院は評価が甘くなりがちな傾向にあります。
脳神経外科は特段評価に偏りのない診療科です。
ちなみに他地域の脳神経外科も確認しましたが
4点代前半まではぼちぼちあるものの、4.6点以上は殆どありません。
各地域に1医院あるかどうかです。
評価が高い医院が良いとは限りませんが、
ある程度の参考にはなります。
その医院の先生がどのように診療スタイルなのか
患者様にどのように接しているかという部分は
口コミの内容を見るとかなりわかります。
ただし、、
脳神経外科に関しては『ホテルのような接客』よりも
『一瞬の画像変化を見逃さない読影力と設備』が命であることを忘れてはいけません。
クリニックの選び方のヒントはこちらの記事を参考にしてください。
質問回答:最寄りの脳神経外科で良いですか?
追記 2026.03
2026年度版/口コミ調査
前回の検証から約4年が経ち、情勢が変わってきたので更新します。
横浜市青葉区、緑区、都筑区、港北区、川崎市宮前区、麻生区、多摩区、高津区
上記地域で脳神経外科を標榜するクリニック/2026年2月時点
2.0~2.5点 0医院
2.6~3.0点 3医院
3.1~3.5点 9医院
3.6~4.0点 5医院
4.1~4.5点 6医院
4.6~5.0点 5医院
計.28医院
平均:3.8点
ここ数年で顕著な変化が見られました。
新規開業が相次いでいます。4年前と比べ7院も増えました。
2.新規クリニックの高評価
ここ数年に開業したクリニックは全てが評価4.0以上です。
3.古参クリニックの低評価
古いクリニックで評価が低いところは相変わらずです。
平均点の数値では3.6点→3.8点と小さな上昇です。
しかし、実態は極端な二極化が進んでいます。
新規に開業するクリニックで
口コミを気にしない医師は殆どいません。
これが旧態依然とした古いクリニックとの違いです。
例えば直近5年に開院したクリニック限定なら、4.3点ぐらいになるでしょう。
これはかなりの激化と言って良いと思います。
【比較データ】2022年 vs 2026年
■ 平均点の上昇
2022年:3.6点 [■■■■■■□□]
2026年:3.8点 [■■■■■■■□](+0.2点)
■ 4.6点以上の高評価(医院数)
2022年:2院 [●●]
2026年:5院 [●●●●●](2.5倍に激増)
■ 3.0点以下の低評価(医院数)
2022年:6院 [▼▼▼▼▼▼]
2026年:3院 [▼▼▼](50%減少)
ここ数年で明らかにクリニック全体の平均点が上がっています。
この変化は脳神経外科に限りません。
他の診療科でも新規クリニックが平均点を底上げする現象が確認できます。
以前4.0という点数は、高いに分類されていました。
しかし、ここ数年で4.0は普通になりつつあります。
明らかに、評価を気にする医師が増えました(新規の開業医)。
ただし、診察・病気の判断が優秀かは別問題です。
これはクチコミでは見分けられない要素です。
行き先を選ぶときは、目的に応じたクリニックに当たるのが良いでしょう。
例えば、偏頭痛治療を積極的に行っている脳神経外科もあれば、
逆に偏頭痛はあまり見ないという脳神経外科もあります。
例えば、検査機器がMRIとCTではわかる事が違います。
基本的にはどちらか片方の設置が多いです。
最後に役立つ知識を紹介します。
脳の検査はMRIとCTどちらが良いですか?
A.MRIをお勧めします
なぜMRIが良いのか?
CTが最も重宝されるのは、1分1秒を争う状況です。
検査時間が短いため、救急車で運び込まれるケースにもってこいです。
そして、出血がすぐに画像に映ります。
そのため、くも膜下出血の発見に優れています。
出血はMRIでも映りますが、映るまでのタイムラグが大きいです。
逆に言いますと、この二つ以外は基本MRIが優勢です。
脳の検査におけるCTの大きな弱点は、血管撮影が困難な事です。
CTで血管を診るには、造影剤が必要です。点滴のように身体に流し込みます。
ゆえに血管の詰まりで起こる脳梗塞の発見には不利です。
基本的に脳神経外科を受診される患者様は、
頭に問題がないかを確認しにきています。
そのため総合的な判断に長けたMRIが良いのです。
また、クリニックにはくも膜下出血の患者様は殆ど来られません。
とにかく強い痛みが出るため、救急車を呼ぶからです。
つまりクリニックでのくも膜下出血の発見機会はほぼないのです。
また、CTには被ばくリスクがあります。
脳の検査の被ばく量はレントゲンの数十倍~百倍です。
一応、問題ない程度の被ばく量とされてはいますが、
定期的に検査を繰り返す場合は勧めにくいです。
MRIで済むなら、MRIの方が良いという結論になります。
記事監修
院長 泉山 仁
・横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
・日本脳神経外科学会専門医
・日本脳卒中学会専門医
平成27年 市が尾カリヨン病院 病院長
平成29年 青葉さわい病院 副院長
令和元年 横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 開業
田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分
診療:要予約制 診療日:月~木曜日、土曜日