スマホは閃輝暗点の原因になるのか?

googleのAIは、因果関係は低いと仰っていますが

当院では因果関係は大いにあると考えています。

以前、書いた記事にて、身体に強い負荷が掛かった際に閃輝暗点が起こりやすいという仮説をお伝えしました。疲れた時にまぶたや目の下、指先が痙攣する、頭痛が起こる等の経験がある方は多いでしょう。これらと同じように疲労で閃輝暗点が起こりうるという事です。

閃輝暗点の原因/なぜ閃輝暗点は起こるのか?

 

当院では閃輝暗点の患者様を多数診ています。直近3年で300名以上診ていますが、明らかに疲労との関連性が深い患者様がおられます。

閃輝暗点は全員が同じ条件で起こるわけではないです。何もない時に起こる方もいれば、特定の条件下でのみ起こる方もいらっしゃいます。この中には疲労起因、いわゆる疲労性閃輝暗点とも言えるような方もおられるのです。大きく分けると二パターンあります。

パターン1
積み重なった疲労が閃輝暗点を誘発する方

パターン2
極端な集中(過集中)が閃輝暗点を誘発する方

1に関しては仕事での疲労感が重なる等し、体力的精神的に余裕がない場面で起こります。2は過集中状態、または過集中状態の開放によって起こります。スマホの場合、このどちらも起こり得ると言えます。

小さな画面を長時間見続ける事は、想像以上に目に負担を掛けています。画面の見過ぎで目が乾く、ショボショボする、ゴロゴロするといった症状が出た事がある方は、非常に多いでしょう。

このような理由が、スマホが閃輝暗点の原因となる事は大いにあるという根拠です。

実際の患者様では1のパターンは度々見ますし、2のパターンではゲームに熱中するとなるというケースを複数診ています。


だからと言って、スマホの利用をやめましょうという話ではありません。スマホで閃輝暗点が出る場合、それは身体が休んでくれとサインを出していると認識してください。スマホのやりすぎで目が疲れたとSOSを出してくるのと同じです。

スマホの最中に閃輝暗点が起こった方が、皆スマホが原因とは言いません。ただ、繰り返す閃輝暗点の全て、あるいは大半がスマホの使用中に起こるなら、原因として疑ってみても良いでしょう。

 

記事監修

院長 泉山 仁

・横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
・日本脳神経外科学会専門医
・日本脳卒中学会専門医

平成27年 市が尾カリヨン病院 病院長
平成29年 青葉さわい病院 副院長
令和元年 横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 開業

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分

診療:要予約制 診療日:月~木曜日、土曜日

 
電話番号:045-482-3800

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