混合型

緊張型頭痛と片頭痛を併発した頭痛

頭痛イメージ女性緊張型頭痛と片頭痛は併発することが多く、慢性片頭痛がある多くの方が緊張型頭痛の症状も持っています。緊張型頭痛と片頭痛は別の原因で起こっているため、それぞれの原因にアプローチした治療を状態に合わせて行わないと改善できないことがあります。また片頭痛は温めると悪化しますが、緊張型頭痛は冷えで悪化するなど対処法も大きく異なります。
緊張型頭痛が強く片頭痛はたまに起こるというケースや、その逆でひどい片頭痛があって緊張型頭痛も起こることがあるケースなど、頻度や重症度の比率にはそれぞれ個人差があります。そのため、状態にきめ細かく合わせた治療が重要になります。症状の特徴が異なりますので、どの頭痛がどのくらいの強さで、いつ起こったかなどを記録しておくことで適切な治療を受けられます。いつ、どんな症状が起きて、何時間くらい続いたかを記録しておきましょう。

症状の特徴

片頭痛

ズキズキ拍動性の痛み、吐き気・嘔吐をともなう、光・音・匂いに敏感になるのが片頭痛の特徴です。暗く静かな場所で横になり、痛む部分を冷やすと少し痛みが和らぎます。前兆として歯車状や火花のような光が見えて、その後に頭痛を起こすこともあります。女性の場合は生理周期にリンクして起こり、閉経後に片頭痛が治るケースがあります。また、妊娠中に片頭痛の症状が起きないこともありますが、出産後にほとんどが再発するため注意が必要です。

緊張型頭痛

締め付けられる・圧迫される・頭に重いものが乗っているような痛みが起こります。我慢してなんとか日常生活を送ることはできます。体を温める、ストレッチで体を動かすことで痛みが和らぐことが多くなっています。

緊張型頭痛と片頭痛が合併している場合の治療

問診でそれぞれの頭痛について症状の比重や発作のパターン、生活への影響などをくわしくうかがって、治療方針を決めていきます。主に薬物療法を行いますが、血圧が高めなど併存疾患、体質などにきめ細かく合わせて処方を調整する必要があります。
片頭痛と緊張型頭痛のどちらにも、軽い運動を習慣にすることは有効です。有酸素運動は脳内のセロトニンを増やすため片頭痛改善の効果が期待でき、運動で血行を改善することは緊張型頭痛の解消や予防に役立ちます。
そしてどちらの頭痛もストレスが発症に関与します。ご自分の頭痛パターンや効果的な対処法を知り、適切な薬の内服で頭痛をコントロールできるようになると、頭痛という大きなストレスが軽減します。

片頭痛は治せる時代に

片頭痛は近年になって効果的な治療薬のトリプタンが登場し、治せる病気になっています。使用過多になってしまうと薬剤乱用頭痛の発症につながって治りにくくなってしまいますので、医師の指示を守って適切に服用してください。

薬物療法

片頭痛では、トリプタン以外にも、アセトアミノフェン、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)、エルゴタミン、制吐剤などが処方されることがあります。他に漢方薬の併用で症状が改善するケースもあります。
緊張型頭痛では、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)を中心とした処方が行われます。緊張型頭痛にはトリプタンの効果がないため、内服の前に今起きている頭痛がどのタイプかをしっかり見極める必要があります。

薬の使用過多による頭痛に注意を

ちょっとした痛みで不安になり、痛みが起きている時に内服する薬をすぐに飲んでしまうと薬物乱用頭痛になる可能性があります。特に、月10日以上頭痛薬を飲む場合は要注意とされています。このような頻度で薬を服用しなければいけないほど頭痛が起きている場合には、予防薬の服用が必要です。
また、薬をどのくらい飲んだかわからないというケースもかなり多いため、薬を飲んだ日は記録しておくことが重要です。薬物乱用頭痛を予防するためにも、スマートフォンのカレンダーに印をつけておくなど必ず記録を残してください。

予防療法

月に10日以上服薬している、毎月何度も寝込んで会社や学校を休むといった場合に行います。予防療法は、発作の頻度や重症度を下げ、発作の際の治療効果を上げ、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上する目的で行います。頭痛が起きている際に服用するのではなく、基本的に毎日服用する必要があります。
体質や既往症、症状などに合わせて、抗うつ薬、抗不安薬、降圧薬、抗てんかん薬、筋弛緩薬などが使われます。三環系抗うつ薬は痛みの閾値を下げる効果があるなど、元々の適応症とは異なる作用による効果が期待できます。
効果の現れ方にも個人差がありますので、慎重に効果を見極めながら最適な処方に近付けます。また、効果が現れて状態が落ち着いたらゆっくり減薬していきます。

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