薬物乱用頭痛

薬物乱用頭痛は、鎮痛薬に頼りすぎて起こる頭痛

薬物乱用頭痛イメージ頭痛が起きるたびに鎮痛薬を飲み、月に10日以上薬を服用している場合、薬物乱用頭痛を起こしている可能性があります。頭痛が頻繁に起こる場合や、「大事な会議がある」などで頭痛を恐れて予防的に飲んでしまうなど、気付かずにつき10日以上服用してしまっていることは珍しくありません。特に市販薬で薬物乱用頭痛を起こしているケースが多くなっています。薬物乱用頭痛では、薬の効果の低下、持続時間の短縮を経て、薬の内服によって頭痛が誘発されるようになってしまいます。

こうした薬を頻繁に服用する場合は注意

アセトアミノフェンや非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)、トリプタン、複合鎮痛薬(鎮痛薬とカフェインの合剤など)、エルゴタミン製剤などを常用すると薬物乱用頭痛になる可能性が高くなります。特に無水カフェインを含む薬の服用は依存性が高くなっています。また、薬ではありませんが、エナジードリンクには大量のカフェインが含まれているため注意が必要です。

薬を服用したら、記録しましょう

頭痛が起きた際に薬を服用した場合には必ず記録しておき、月に何日服用したかわかるようにしてください。また、頭痛が起きた際の症状や持続時間なども記録しておくと、適切な治療につながります。

治療

頭痛の痛みを解消する薬の適正使用を目標に治療を行います。減薬や休薬はリバウンドによる頭痛が起こりやすいため、慎重にコントロールすることが重要です。予防薬によって発作が起こる頻度や痛みの軽減を図り、その上で頭痛が起きた際の服薬について、患者様の症状や体質などに合わせて処方していきます。特にカフェイン含有の薬による薬物乱用頭痛の場合には、依存性が高いためカフェイン離脱頭痛に対する配慮が必要になります。
予防薬では、塩酸ロメリジン、三環系抗うつ薬、抗てんかん薬、抗不安薬などが使われます。発作が起きた際の薬は、これまで服用していた薬の効果が期待できないため、別の作用を持つものが通常は使われます。ただし、乱用から離脱できれば以前使用していた薬の効果を得られるようになりますので、適正使用が可能です。
離脱症状は2~10日間続くとされ、その間は漢方を処方するなど、できるだけ楽に乗り切れるようきめ細かく対応しています。起床時の頭痛がなくなる、頭痛薬の効き目がしっかり得られるようになってきたら予防薬を慎重に減薬していきます。
薬物乱用頭痛はいったん治ってからも再発するケースが20~40%程度あるとされています。定期的に受診して頭痛の治療をしっかり続け、頭痛や服薬の記録をきちんとつけて頭痛をコントロールできるようにしましょう。

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