病院へ行っても頭痛が治らない7つの理由

①.画像診断が間違っている

→いわゆる見逃しです。MRI、CT上に異常所見が見られるもそれを見逃してしまうケースです。起こりやすいケースは稀な疾患であったり(稀ゆえに撮影項目から外されるなど)、一見してわからないもの、特に端の方や小さい所見の場合。

②.頭痛の診断が間違っている

→頭痛の種類は問診と経験則に基づいて見当を付けます。一発で顕著に効く薬を出せないケースはままあり、効かないのであれば違う種類の薬を試していきます。

③.頭痛薬に耐性が付いている

→頭痛薬には耐性が付かないとの見解もあります。皆様がそう感じるのは頭痛薬の乱用により、頭痛の閾値(いきち 頭痛が起きた感じる基準値)が下がる事でしょう。それを耐性が付いたと勘違いしているのです。

④.薬物乱用頭痛を発症している

→繰り返し頭痛薬を飲む事で治りにくい頭痛が形成されてしまいます。一般的には薬物乱用頭痛に該当する方は稀ですが、病院へ行く方で統計を取ると、間違いないくもっと比率が上がります。

⑤.慢性頭痛、混合頭痛を発症している

→長期的に治療せずに頭痛を放置すると、慢性化、混合化しやすくなります。こちらも治りにくい頭痛になっているので、治療に時間が掛かるケースが多々見受けられます。

⑥.薬のみで治そうとしている

→頭痛薬は便利ですが、頭痛の原因は解決してくれません。原因を解決せずに薬だけ飲んでも治るはずがないのです。特に緊張型頭痛の場合は、頭痛を起こす原因を特定する事で解決できる可能性が十分にあるので、ご自身で「何故頭痛が起こるのか?」の理由を考えてみてください。

⑦.精神的要因の頭痛である

→いわゆるメンタルからくる頭痛です。間違いなく一定数おられるのですが、医師も「精神科に行って」とストレートに言いにくい実情があります。何をやっても治らない、病んでいる自覚がある。この二つに当てはまる場合は、精神的要因の可能性を探る価値はあると考えます。

 

整理します。

頭痛が治らない場合には一つ一つ可能性を潰していきましょう。いわゆる消去法です。

画像診断、頭痛診断が間違っている可能性

→複数のクリニックで診断してもらう事でその可能性を下げられます。尚、初回で出された薬が効かなかった場合は、もう一度その病院へ行き、疑われている頭痛の種類の確認と、違うお薬が出るかどうかは確かめる価値があると思います。一発で最適な薬を選ぶというのは名医でも難しい事だからです。

頭痛薬を多用している

→頭痛薬の回数をコントロールする必要があります。閾値が下がると頭痛が悪化したように感じるので、また薬を多用してしまう事があるからです。どこに掛かっても即日治る事はないので、根気良く治療する必要があります。

薬だけで治そうとしない

→緊張型頭痛の場合、原因を探る。片頭痛の場合、上手に付き合う。頭痛ーるなどのアプリで気圧の変化を把握する事により、頭痛が起こりやすい日の見当が付けやすくなります。

 

精神的要因を探る

→頭痛は心身の負荷でも起こります。それは精神病の方に限った話ではありません。非常に多くの方に関連する原因なので、心当たりがないか探ってみてください。

 

記事監修

院長 泉山 仁

・横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
・日本脳神経外科学会専門医
・日本脳卒中学会専門医

平成27年 市が尾カリヨン病院 病院長
平成29年 青葉さわい病院 副院長
令和元年 横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 開業

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分

診療:要予約制 診療日:月~木曜日、土曜日

 
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