性行為頭痛とED治療薬(勃起薬)の関係性

薬には多かれ少なかれ、副作用が出るリスクがあります。

ED治療薬の場合、よくある副作用は頭痛とほてりです。
頭痛の発生率は以下の通りです。

①.薬剤添付文書のデータ

バイアグラ(シルデナフィル) 3.87%
レビトラ(バルデナフィル) 11.7%
シアリス(タダラフィル) 11.3%
バイアグラ添付文書
レビトラ添付文書
シアリス添付文書

②.ED診療ガイドラインのデータ

バイアグラ(シルデナフィル) 12.74%
レビトラ(バルデナフィル) 5.59%
シアリス(タダラフィル) 11.3%
ED診療ガイドライン


頭痛は概ね10%の人に起こるという認識で良いです。


ED治療薬は血管を拡張させ陰茎への血流を増やし勃起をサポートします。
しかし、この血管拡張作用は陰茎だけでなく、全身の血管に影響を与えます
特に、脳の血管が拡張することで、その周囲にある神経が刺激され、頭痛が生じることがあります。
これは、アルコールを飲んだ時に顔が赤くなったり頭痛がしたりするのと似たメカニズムです。

ほとんどの場合、頭痛は軽度で一時的なものですが、初めて服用する場合や用量が多い場合に発生しやすい傾向があります。

頭痛の対処法

安静にする

ほとんどの頭痛は一時的なもので、時間の経過とともに自然に軽減します。まずは安静にして、ゆっくり休むことが大切です。

市販頭痛薬の服用

市販の解熱鎮痛剤(ロキソニンなど)を服用することも有効です。ED治療薬と同時に服用しても問題ないとされていますが、胃の弱い方は胃薬との併用も検討しましょう。ただし、服用する際は、必ず薬剤師や医師に相談し、飲み合わせに問題がないか確認してください。

用量の調整

頭痛が頻繁に起こる、または症状が強い場合は、医師に相談してED治療薬の用量を減らす、または別の種類のED治療薬に変更することも検討されます。

アルコールを控える

アルコールは血管を拡張させる作用があるため、ED治療薬との併用で頭痛が悪化する可能性があります。できるだけ控えましょう。

注意点

ED治療薬は、正しく使用することで多くの男性のQOL向上に貢献しますが、副作用についても理解し、適切に対処することが重要です。副作用が強い、または時間が経っても治まらない場合は、無理に性行為を継続せず、服用を中止して医師に相談してください。

特に、視覚の変化(青みがかって見える、光に過敏になるなど)や突発性の難聴、耳鳴り、めまい、胸痛、持続勃起(4時間以上続く痛みを伴う勃起)などの重大な副作用が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
持病がある場合や他の薬を服用している場合は、必ず医師に相談の上、ED治療薬を服用してください。

脳の病気が心配な場合は、検査機器のある脳神経外科を受診してください。もちろん当院でも構いません。
当院は横浜市青葉区にある脳神経外科クリニックです。田園都市線藤が丘駅から徒歩8分の場所にあります。

性行為の頭痛について

当院では性行為で頭痛が起こる患者様を多く診ています。詳しくは下記の記事をご覧ください。

性行為で頭痛 その原因は?危ない病気?

 

記事監修

院長 泉山 仁

・横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
・日本脳神経外科学会専門医
・日本脳卒中学会専門医

平成27年 市が尾カリヨン病院 病院長
平成29年 青葉さわい病院 副院長
令和元年 横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 開業

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分

診療:要予約制 診療日:月~木曜日、土曜日

 
電話番号:045-482-3800

TOPへ