こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。
頭痛に悩むお子様を抱えている親御様は多いかと思います。
いつも本当にお疲れ様です。
~記事執筆に至った経緯~
中学生や高校生の子(特に受験期のお子様)に長期的な頭痛があり、親御様同伴でご来院。
同様の事例が何度もあり、稀ではないと感じるため記事にします。
これから書く子もその典型例であり、出来る事ならこのような子の頭痛解決の一端を担えればと思います。
今回ご来院されたのは中学3年生の男の子でした。少し遠いところから、わざわざ来てくださいました。
我が子の事を心配に思い、調べて来てくださったのだと思います。ありがとうございます。
当院へ来ていただいたからにはしっかりと頭の検査を行います。
まずはMRIを撮影します。そして画像をじっくりと確認します。
しかし、異常はない事が多いです。今回の子にも異常はなし。
さて、問診してみるとなぜか暗い雰囲気です。
ただ頭痛の事は気掛かりなようで、異常がない事を伝えてあげると安心した表情を浮かべました。
この場面で7割以上の子は良い反応を示します。
聞くと一日中勉強している日が多く、余裕がないとの事。
これは過度なストレスを抱えている予感がします。
身体を触ってみると肩の張りが強く、首も前にもたれている感じです。
これはいかんと思い、良く効く湿布を出すことにしました。
驚くほど肩がガチガチの子、両肩が内向きに寄っている子、もの凄い猫背の子など身体面での負荷が感じられる子は本当に多いです。
自覚していない子も多く、頭が痛い身体が重い、ダルいと言った表現をします。
これは緊張型頭痛の症状なので、姿勢の改善と痛み止めを用いて良い方向に持っていくことが可能です。
ただ、この子には指先が小刻みに震えたり、瞼が痙攣する症状がありました。
完全にストレスからくる症状です。
親御様の前ですから、お子様は勉強詰めでキツイとは中々仰りません。
ですが、頭痛の原因は過度な負荷とストレス、そして姿勢の悪さでしょう。
この状態は悪化すると心の病を発症する可能性があります。
勉強しようとするだけで頭痛が起きるという状況になりかねません。
そうなる前に解決してあげることが大切です。
痛み止めは便利です。
しかし、痛み止めはあくまで対処療法です。
頭痛の根本原因は解決してくれません。
必要な事はお子様の精神状態を少しでも楽にしてあげる事です。
勉強しなくていいとは言えないでしょうから、違う事で心をリフレッシュさせてあげましょう。
一人で根を詰めすぎるタイプのお子様には声掛けしてあげるだけでも良いです。
また一つの選択肢として
当院へ来て、頭に問題がない事を確認し気持ちを切り替えさせる。
というのもありだと思います。
もしご本人が頭痛を気にしている、悩んでいる状態なら早めに受診させてあげてください。
大きな病気ではないとわかるだけでも結構安心するものです。
<当院への受診をお考えの方へ>
このようなケースの場合、基本は一回限りのご来院で大丈夫です。
※気になる所見があった、採血を行った、薬の模索をする必要がある、という事例は例外です。
その一回で診察、検査、結果説明、処方(処方はない場合もあります)まで行います。
下記記事に当院の特徴をまとめております。是非ご覧ください。
頭痛外来をお探しの方へ
https://www.ymc3838.com/column/2283/
記事監修

院長 泉山 仁
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医
35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。