こんにちは。
青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。
本日はお子様のMRI撮影についてのお話をします。
「MRIは小さい子でも撮影できますか?」というご質問は度々あります。
お子様が頭をぶつけられて「念のためMRIをやりたい。」というパターンが多いです。
MRIには年齢による撮影制限はありません。
ですので、「じっとしていられるか」次第となります。
動いてしまうと撮影する画像がブレてしまうのです。
但し何歳までお受けするかは病院の方針次第です。
小さいお子様は一律撮影お断りの病院様もありますので、
必ず行かれる前に電話で確認してください。
当院の場合は状況に応じてとなります。
万全の態勢で受け入れできない場合はお断りする事も御座います。
その場合はどうかご容赦ください。
それでは実際の当院での経験をお伝えします。
・小学校中学年以上のお子様はほぼ撮れます。
・小学校低学年のお子様は8割程度撮れます。
・それ以下ご年齢のお子様は性格によります。
※幼稚園児、未就学児童の年齢のお子様は断られることが多いと思います。
検査が短くて済むレントゲン等で代用検査するケースが主流です。
当院の実績では女の子の方が撮影成功率が多いです。
不思議と男の子の方が怖がる傾向にあります。
本能的に肝が据わっているのは女の子ということでしょうか。
いざMRI室に入ってみた際の反応が違います。何とも不思議です。
未就学児のお子様は、落ち着いている子なら5歳前後でも撮影可能です。
泣いてしまったり、動いてしまう子は撮れません。
3歳以下のお子様は厳しいです。
MRIが撮れないお子様はレントゲンにて検査を行います。
レントゲンなら大きな音はしませんし、じっとしてもらう時間も短いので撮れます。
ちなみに当院のMRI撮影の最年少記録は2歳半です。
その子もやはり女の子でした。
尚、外傷については「少し血が出た」、「たんこぶができた」程度なら処置できますが、
「血が大量に出ている」、「ざっくり裂けている」場合は大きな病院を受診してください。
当院での基準では小さな裂けまでが対応範囲です。
裂けが大きい場合は縫う必要があり、クリニックレベルでの対応は難しいです。
また大量に出血していた場合に輸血をすることもできません。
大きな外傷は基本的にはクリニックの診療対象外となります。
記事監修

院長 泉山 仁
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医
35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。